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  1. 私は私の帰るところ〜高橋順子の詩「風」〜
 

私は私の帰るところ〜高橋順子の詩「風」〜

2017/05/28 私は私の帰るところ〜高橋順子の詩「風」〜
今朝は高橋順子の「風」という詩を。「読書への誘い」第39号で紹介したものです。

     「風」       高橋順子

 

 青い平野の中を通っていったら

 田圃に降りていた白い鳥が揃って西方を見ていた

 電車で通ったので

 鳥の見ているものを振り向いて見ることが出来なかったが

 多分西風が吹いていたのだろう

 

 振り向くといま見ている世界の延長でなくなる

 そんな気持がして別れたあと振り向けないことがある

 鳥のように風を見ている人の目に

 出会いはしまいかと

      (詩集『花まいらせず』青肆山田 1986年刊)

 

皆が見ているものを、自分だけが知らない、という違和感。

自分もこの世界に属している、とあたりまえのように思っていたのに、自分抜きでこの世界は成り立っているのかもしれない、と思った時の凄まじい孤独。

 

まだ、ね、鳥と人とは違うから…という理由づけができるうちはいいけれど、もしかしたら、私だけがこの世界からはみ出しているのかもしれない…と、気づくのが怖くて、振り向けない。

 

…でも、薄々気づいているのでしょう?

「振り向くといま見ている世界の延長でなくなる/そんな気持がして」ってことは、「いま見ている世界」が確かなものではないと。

 

私の居場所は…どこ?

 

ずっとずっと、そう思ってきた。

ずっとずっと、探してきた。

「私の帰る場所(ところ)は?」と。

 

探して、探して、探し疲れて、探すのをやめた。

 

この世界に違和感を抱いて生きてきたけれど、ある時、思った。

「私が私の帰る場所」。

 

そう、私は私の帰る場所を、自分で作ることができる!

帰る場所がないなら、自分で作ればいいんだ!

 

それからは、「私の帰る場所」を意識しなくなった。

 

でも、時折、こんな風な詩を見ると、探して探して、探し疲れた頃の切ない気持ちを思い出す。

 

でも…、大丈夫よ。大丈夫。

私がしっかと大地を踏みしめて立っていられたら、そこが全ての始まり。

探さなくても、確実に私の立っている場所は、ある。


画像は、朝の杏樹(アンジー)との散歩で見つけた、ご近所の塀の上の置物。

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