書を習っている先生、書家の仁科惠椒先生のご案内で、「空海に近づくー密教・歴史・書の扉からー」の講演会に参加した。
今、奈良国立博物館で「空海展」が開催されている、その最終日の2024年6月9日。
プログラムは次のとおり。
13:30〜14:10 大安寺貫主 河野良文「弘法大師と奈良」
14:10〜14:50 奈良国立博物館名誉館員 西山厚「歴史のなかの空海」
14:50〜15:30 書家 仁科惠椒「弘法筆を選ばず」
15:30〜15:40 休憩
15:40〜16:30 講演者三者による鼎談
最初の大安寺貫主河野良文氏は、幼少期に福岡で篠栗四国八十八ケ所お遍路の茶店をしていた両親から聞かされてきた「お大師さま」のお話から。
何か。素朴な「お大師さま」信仰の原型を見るようで。
何かあれば、お大師さまが助けてくれる、と言い慣らす、というのは。素朴ながらも信仰の原点にあるもののような気がした。
そうね。何か「大いなるもの」が支えてくれている、と思えることは。
心の安定に大きく関与する。
篠栗は、コロナ前の2018年の7月。ゲシュタルト療法学会がその地で開催されたので、訪れた場所。
それから。大安寺は。生まれてから20数年、近くに住んでいながら、一度も訪れたことのない場所。
「何と不思議な取り合わせ!」と思った。
河野良文氏は、15歳で高野山に登り、仏門に入られたそうで。
高野山大学を卒業後は、タイ国に留学。1985年に大安寺に入寺、副住職となられ、2002年に大安寺貫主と。
…そうか、大安寺は真言宗高野山の流れだったんだ! と知りました。