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  1. 読書会レポート
 

読書会レポート

読書会レポート

『ケアの社会学』読書会 案内

80年代初頭。大学生だった私はフェミニズムの洗礼を受け、夢中になって「上野千鶴子」を読み漁った。

それこそ「目から鱗」で、これまで女性であるがゆえの理不尽さ、なんで?どうして? と疑問に思っていたことが、ものの見事に解き明かされていた。

その精鋭な論法にシビれながら、けれど、この人についていったら結婚できなくなるかも、と感じて、「上野千鶴子」は東大に行ったらしい…と聞いたぐらいから、ついていかなくなった。

その後の「上野千鶴子」の動向を聞くこともなく、鳴りを潜めているかのように感じていた。

 

あれから40年弱。

結婚はしたけれど、早いうちに「おひとりさま」の歩みをしてきた私。

 

「上野千鶴子」の今年の東大入学式の式辞が、話題となった。

すぐさま読んで、遠い昔に感じた「戦慄」を思い出した。

…そう、この人は非常に明快で、そして、現実を見据えたところからモノを言う。

そして彼女の大作『ケアの社会学』に辿り着いた。

 

私たちの親世代は、当然のように介護を要求する。しかし、私たちの子ども世代を見ると、「私たちの番」になった時、そんな期待など全く持てない状況であることに気づく。「端境世代」なのだ。

2007年には日本の人口減が始まり、2020年を待たずして、65歳以上の高齢者人口が全人口の30%を超えている。世界に例のない、急速な「超高齢社会」日本。

親の老いを目の当たりにしつつ、その先にある自らの老いを想定し、誰も歩んだことのない道を探っていけないだろうか? それも、仲間と一緒に。

 

 

そんな思いで、『ケアの社会学』読書会を始めたいと思います。

基本は、第2日曜日、10時半から11時。参加費用は毎回3,300円。

 

単回の、飛び入り参加も歓迎します。

お茶菓子をつまみながらの和やかな会になればいいなあと考えています。


第9回 記録  

日時:2020年 10月 4日(日)  9:30〜12:00  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第5節 「家族介護」は福祉の含み資産か

 

 

(以下、ゆうこさんのレポートです。)

▽ 読書会の概要:  今回の読書会でテーマとなったのは、菅総理が掲げた「自助・共助・公助」という言葉について。

 そもそもこの言葉は「四つの助」から来ています。


 自助・・自分で自分を助けること。自発的に自身の生活課題を解決する力。

 互助・・家族・友人・クラブ活動仲間など、個人的な関係性を持つ人間同士が助け合い、それぞれが抱える生活課題をお互いが解決し合う力。費用負担が制度的に裏付けられていない自発的な支え合い。

 共助・・制度化された相互扶助のこと。医療、年金、介護保険、社会保険制度など被保険者による相互の負担で成り立ちます。

 公助・・自助・互助・共助では対応出来ないこと(困窮等)に対して最終的に必要な生活保障を行う社会福祉制度のこと。公による負担(税による負担)で成り立つ。

                              (東京都板橋区ホームページより抜粋)


共助と互助は概ね同じ意味だから、まとめられたと考えられます。このことを政権が掲げたことの意味をメンバーでそれぞれ考えを出し合いました。

 

続き
第8回 記録  

日時:2020年 8月 23日(日)  9:30〜12:00  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第5節 「家族介護」は福祉の含み資産か

 

▽ 読書会の概要: (今回は、ゆうこさんのまとめ、です)

 

 

第6回で提示された、新聞での上野千鶴子氏への投書「病気の弟と老いた母の介護」の悩み相談をお題に、そこから思いつくことをみんなで話し合うことが続いています。

話し合っているのか、脱線しているのか??という雰囲気ですが、侮るなかれ!温泉アイドルにはじまり、はては呪縛と祝福の定義まで、見識はひろがるばかりです。しかし、最終的には、介護にもあてはまる人間の心の動きがそこにあることに、毎回気づかされるメンバー達です。

 

「介護をする。」改めてスマホ辞書で検索すると「病気や障害を持つ人を介抱し、助ける」の意味と書かれてあります。つまり、生活習慣病の後遺症で、体が麻痺して不自由になってしまった人、認知症で意思疎通ができない、予測がつかない、そんな行動をしてしまう高齢者(主に親もしくは義理の親)の身の周りの世話をすること、になるのでしょう。けれど、そこには「ケアを受ける側、ケアをする側お互いがどう生きるのか」という大きなテーマがあるのです。 

介抱し、助けるには「お金、施設、設備、人手」というハードが必要だけれど、そのハードについて、利用する私たちはどこまで理解しているのか?という問いが浮かび上がりました。話し合ううちに、どうやら、うまく使えていないことの方が多いのでは、という仮説が立ちました。

ここで話し合う読書会のメンバーはとてもラッキーなことに、医療・福祉・教育に詳しいメンバーがそろっていて、投書の内容から、現場での体験を通して検証することができるのです(なんて素晴らしい!)。

 

続き

日時:2020年 6月 14日(日)  10:00〜12:00  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第5節 「家族介護」は福祉の含み資産か

 

▽ 読書会の概要:

 

参加者から、「上野千鶴子の新聞紙上の、介護に関する悩み相談をどう読むか」、という話題提供がありました。

『ケアの社会学』は10年前に書かれたものなので、筆者「上野千鶴子の今を知る」ことも必要と思われて、その話題に乗って行きました。

 

続き

日時:2020年 5月 24日(日)  15:00〜17:00  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第4節 「家族介護者」とは誰か

 

▽ 読書会の概要:

 

「家族介護者」といえば、「同居の親族」であることを自明の前提とされてきたが、近年の調査では、高齢者の世帯分離の傾向から、「別居親族」も含まれる傾向となっている。「同居」と「扶養」と「介護」が分離してきた背景には、「高齢者の世帯構造の変化と同居規範のゆらぎ」がある。それは、4つの大きな変化として認められる。


1 高齢者と子世帯との世帯分離の傾向
2 同居の場合も、同居の相手が長男とは限らないという長男規範のゆらぎ
3 同居開始時期が遅れる傾向 
4 たとえ同居の場合でも、強い家計分離の傾向があること

 

続き

日時:2020年 3月 15日(日)  10:00〜11:30  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第3節 「家族介護」とは何か

 

▽ 読書会の概要:

 

前回の振り返りとして、第3節途中からの読み合わせから入りました。段落ごとに、注釈を確認しながら、文脈を丁寧に読んでいきました。

医療に従事している参加者から、「現場でも議論になる」問題点を、わかりやすい形で出していただき、すぐさま、答えは出ないものの、考える視座を貰えた、と思います。

 

続き

日時:2020年 2月 9日(日)  10:00〜11:30  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第3節 「家族介護」とは何か

 

▽ 読書会の概要:

 

前回の振り返りとして、第3節の読み合わせから入りました。段落ごとに、注釈を確認しながら、文脈を丁寧に読んでいきました。

今回は、ちょっとテキストから離れた話題になってしまったのですが、参加者全員の「聞きたい!」要望が強かったので、そのままに流れていきました。

テキストは第3節の途中までで終わりましたが、参加者に、深い満足感が残りました。
続き

日時:2019年 12月 1日(日)  10:00〜11:30  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第2節 「家族介護」とは何か

 

▽ 読書会の概要:

前回の振り返りとして、第2節の読み合わせから入りました。意味の取りにくい箇所の語の意味の確認に始まり、文脈を丁寧に読んでいきました。

参加者それぞれから、自分の体験に置き換え感じたこと、共感できること、新しく発見したこと、出てきた意見に関連して思いついたことが話されました。

 

続き

日時:2019年 11月 10日(日)  10:00〜11:30  

場所:カウンセリングルーム沙羅

内容:第5章 家族介護は「自然」か  第1節 はじめに 〜 第2節 「家族介護」とは何か

 

▽ 読書会の概要:

初めて参加される方がいたので自己紹介の後、ハーブティとクッキーで和やかな雰囲気の中、雑談に花を咲かせながらのスタートでした。

第1回目であるので、読書会のスタイルおよび方向性として、本書の内容についての概要を把握して意見を話し合っていくのか、内容の意味を丁寧に調べながら話し合っていくのかを模索しながら、今日の内容である「第5章」について印象に残った意見を出すところから始まりました。参加者それぞれから、自分の体験に置き換え感じたこと、共感できること、新しく発見したこと、出てきた意見に関連して思いついたことが話されました。

 


続き

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