折々のことば。2025年10月31日の武田雄樹の言葉。
「自分を縛るものなんてないはずなのに、なんで翔(と)べないんだろうなあって」 武田雄樹(脚本)
鷲田清一の解説。
高校時代の天文部の仲間が13年ぶりに結集した。
超小型人工衛星打ち上げの「夢」に近づくほどに、三十路(みそじ)に入った彼女がそれぞれに抱える問題との軋(きし)みも増す。
仕事として宇宙に係(かか)わる道があると知っても踏み出せないその一人は、今の職場で自分が求められているというのも言い訳ではないかと悩む。
NHKテレビの連続ドラマ「いつか、無重力の宙(そら)で」(第28回)から。
その昔。エリカ・ジョングの『飛ぶのが怖い』とかいうタイトルの小説があった、と思う。
…読もうと思いながら、結局は読まなかった小説。
そんなことを思い出しながら。一方で。
「飛ぶ」と「翔ぶ」はどう違うんだろうと思っている私がいて。
飛ぶ
・鳥や飛行機が空中を移動する様子を指しますが、比喩的には時間が急に進むことを表します。
・「飛ぶ」は空中を横切る動き。
翔ぶ
・より高く、より広範囲を飛ぶことを表し、目標に向かって進む姿勢を象徴する言葉としても使用されます。
・自然界の大鳥やファンタジーの生物が使用されることが多い。
「はてなブログ」には、こんなふうに説明されていて。
「翔ぶ」は、まあ、比喩的に夢に羽ばたきたい、感じが強いか。
となると、やっぱり「夢に向かっていけない」のは「翔」の字か、と納得し。
そして、そんな納得の要る自分が厄介だなあと思う。
夢を諦める言い訳は、たくさんあって。たくさんあっても自分を納得させられない、のは不幸だなと思う。
(どこかで「そうじゃないだろ?」と思っているのは、やっぱり不幸だ。)
「死ぬ前には。やったことの後悔よりやらなかったことへの後悔の方が大きい」とどこかで聞いたことがある。
確かに。そうかもしれない。
そう思っているところに、教え子に「先生は、やらなかったことの後悔ってなさそうですね」と言われ、
これまたそうだなと思う。
「見る前に飛べ」って。何の言葉だっけ?
でも私、大体にして考えるより先に「やってしまっている」。
それで、飛びながら「しまったカモ」と思っている口。
バタバタ手を翼のつもりで動かしても。翼じゃないから、そのうち落下する。
ああ、しまった! でも地面に激突する前に、大体はどこか木の枝などに引っかかって、あわやのところ、まあ大怪我にはならない。
でも、その姿勢からの「再起」はちょっと大変だったりはする。
うん。自分を縛るものは、自分だよ。
でもさ、それを認めるのも大変だったりするよね。
まあ、でも。やってみたらいいじゃない?
で、本日、本の原稿、書き上がりました。
画像は、今年の初詣に行った往馬大社で見かけた「垂れ幕」。
「馬ク往ク」なんて。大いなる語呂合わせだけど。まあ、それに乗ってもいいかな、と思えて。