折々のことば。2025年1月16日の西村佳哲(よしあき)の言葉。
それぞれの家の中での暮らしぶりは、意外に外に伝わっている。 西村佳哲
鷲田清一の解説。
よその家の人が休日に玄関先で自転車の手入れをする姿を見かけたり、どこかから布団を叩(たた)く音が聞こえたりすると心が安らぐと、プランニング・ディレクターは言う。
たしかにゴミの出し方、表の道の掃き方からも、住民の生活意識はよく窺(うかが)える。
人びとが私的なものの周辺を大切にしているまちは、どこか風情がある。
『増補新版 いま、地方で生きるということ』から。