こんにちは。
奈良・生駒で「カウンセリングルーム沙羅Sara」を開設している葛原昌子です。
仕事の悩みで相談に来ていたハズなのに、
その原因を探っているうちに、
どうやらその原因は、幼少期のことが
トラウマになっていることが判明して。
思い出したがために、
日常的にも苦しい状態を招いてしまった…。
カウンセリングをコースで受けている最中に、
そんなメールを送って来られた方がいらっしゃいます。
SOSで、これは緊急だなと判断したので、
「今、お電話できますか?」とショートメールを送りました。
「できます。」とお返事いただいたので、
お電話しました。
目を閉じると、幼少期の怖さが蘇ってきて、
夜が眠りにくい状態だといいます。
「それは、過去のことだと、分かってはいるんですけれど、ね。」
そうして「『今現在』に戻るために、五感を働かせること」という
アドバイスもやってみるんだけれど、
「どうも、夜寝るのに、目を閉じるといけません…。」
どうしたらいいですか? と言われて、
夫君の助けを借りましょう、と答えました。
「助けて! って言えない?」
「そんなことを言っても…
何をすればいいのか? って言われそう…。」
それを聞いて、私は電話口で叫んでしまいました。
「『私を抱きしめて』って言いましょう!」
確か…昔、家田荘子のエイズ患者と1年を過ごしてのルポに
『私を抱いてそしてキスして』というのがあったなあ…と思い出しながら。
多分…そんな時こそ、
抱きしめが、ハグが必要な気がする。
「…はい。」と応えられて、お電話を終えたのですが、
その後まだお会いしていないので、
その申し出を夫君にされたのかどうか…分からないのですけれど。
パートナーに期待しない日々が続いていたとしても、
何かのきっかけで、
その関係性が変わることだってあると思います。
長らくそんなパートナーがいない私には、
ちょっと「試してみる」ことができるのだって、
言ってみれば、その人の持っている「豊かさ」なのではないかな
と思えるのです。
<追記>
その後、その方にお会いして、
夫君に「申し出」された、と聞きました。
長らく、そんなことはなかったので、
戸惑いながらも応じてくれたのだとか。
昔、若かったころの話も出て、
それから、なんということなく、
「いい感じ」なのだそうです。
「緊急避難場所がひとつ、できました」
と笑顔でおっしゃいました。
…よかったです。