男性は、自分の「傷つき」を茶化すことで、自分を守る傾向にあります
2020/09/23
こんにちは。
奈良・生駒でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設している葛原昌子です。
結婚して10年を過ぎていらっしゃるご夫婦。
夫婦仲がギクシャクしている、ということでペアカウンセリングに来られて、
その後、妻はコースでカウンセリングを始められ。
夫の方は、単回でのカウンセリングに来られて。
最初のカウンセリングで取り決めた、「週1回の夫婦の話し合い」は
なかなか難しくて進んでいないようで。
「いやあ、もう、夫婦でいるの、限界かなって思って」
おもむろに夫君はそう言われる。
「え?」と私は思う。
…だって、もういいや、って人がカウンセリングにわざわざ足を運ばないでしょ?
男性の、諦めに似た悲しみ
その言葉の陰に隠れている、彼の心を感じようとしていると、
何か…諦めに似た悲しみ、が伝わってくる。
まあ、ね。妻から「拒否」されて、どれくらい経つのかわからないけれど、
それは…傷つく、ものよね。
そんな風に言葉を掛けると、
「あ、彼女にも、男も傷つくんやで〜って言ってるんです」
と言われる。
そうね。そんな風に茶化して、でないと、表現できない、ね。
本当に傷ついた心、は見せると自分が辛くなりそうで、
それで、茶化す。
自分でも、自分の傷ついた心には、気づかないフリをして。
そうして、なんでもないように、まるで傷ついていないかのように、振舞う。
手立て、打った?
「でも、まだ何の手立ても打ってないのに、もう結論を出すのですか?」
私は食い下がる。
彼が気づかないフリをしている、彼の傷つき、を正面から取り上げる。
相性が悪い? それとも条件付きの愛情?
「だって、結婚当初からずっと問題を抱えてきて。
合わないんです。相性が悪いんです。」
「いや、問題があること、には気づいてきたかもしれない。
それに対して、どういった手立てを打つか、の話もしないで、
取り組みもしないで、もう諦める、のですか?」
「一緒に暮らし始めて、初めて見えてくることもある。想定外のこともあるでしょう。
でも、だからといって、四角だと思ってたのに、三角だった、からといって、
詐欺だ!って責めるんですか?
自分の思ってた四角じゃないからイヤだっていうのは、
『条件付き』の愛情だった、ってことですか?」
夫君はたじろぎ、私の言葉を自分の内で反芻(はんすう)する。
その姿に、私は、とても誠実な人だな、と思う。
一緒に手立てを考えるためにカウンセラーはいます
「わかりました。」しばらく経ってから、夫君はおもむろに口を開く。
「そうですよね。まだ、何の手立ても打ってないですよね。」
私は、にっこりする。
「そうですよ。手立てを打って、…いろいろやってみて、
それからでも遅くないでしょう? 結論を出すのは。」
長い人生、予想外のことだって、ありますよね。
病気したり、ケガしたりってこともあるかもしれない。
それでも、その都度、「軌道修正」しながら、
何がふたりにとっていい状態なのか、どんな形が無理なくやっていける形なのか、
手探りで、やっていくしかない、ところがあります。
予想外の相手、ではなく、それによって予想外の自分が引出されること、が怖い場合もある。
それでも一度は、この人とやっていこう、と思った「ご縁」のある人なんだから、
今は、その時に感じた相手の良さが、見えなくなってしまっているかもしれないけど、
「合わない」面ばかりをあげつらっている自分に気づけていない、かもしれないけど、
大きく深呼吸、して、仕切り直し、をしてみましょうか。
打つべき手立て、を一緒に考える私がついていますから。
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。