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  2. 沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
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7年ぶりの邂逅

2025/11/29
7年ぶりの邂逅
8月末に出来上がった「お絵かきムービー」第3弾をあちらこちらに送って。
9月末に、2018年に会ったきりの高森美紀子さんにもお送りし。

なんとなく、美紀子さんに会いたくなって。「会いたいです」と打った。
そうしたら「新潟に来ない?」と返ってきて。
「10月は予定が詰まっているから、11月に」と言われて、「11月21日22日23日で計画します」と連絡した。
宿のオススメをお聞きしたら、「泊まっていいよ」との嬉しいお言葉があり。
その時に「23日は今年最後の(ゲシュタルトの)ワークショップがある」とのことで。
それも楽しみ!とワクワクが倍増した。

高森美紀子さん。
2018年にゲシュタルト・アドバンスコースで、ファシリテーターとして大阪に来られた。
その時の2日間のワークをコラムにして送ったら、痛く歓迎していただいて。




「誰も、受けたワークを記録する人はいなかった。」と美紀子さんは言った。
「自分の振り返りになった、よ」と。

その時は、他のメンバーもいたから、二人で話をする、ということはなかったけれど。
なんだかもう少し話をしたい、そんな感じを持っていた。
ありがたいことに、美紀子さんも、そんな感覚を私に持っていただいていた、ようで。
でも、新潟はちょっと遠かった。
会いたいなあと思いながらも時間だけが経った。

「まこちゃんは、なぜか会いたくなる人なのよね」などと書き送ってきていただいて。
もうすっかり、「気分は新潟」だった。

21日(金)朝、4時起きをして、5時に家を出る算段をしていたのに。いつの間にやら、5時を回っていて、5時15分。大急ぎで家を飛び出した。
5時29分の電車には間に合って。京都から新幹線に乗り込む。それから順調に東京まで。
途中、富士山もお目見えして。うーん、、ちょっと雪が少なかった、かな。
なんせ、「上越新幹線」には初めて乗るので。乗り換えの仕方もわからない。
東海道新幹線の中で、車掌さんを捕まえて乗り換え方法を聞く。
上越新幹線の切符は予め買うことが出来なかったから、切符をどうやって調達するのか、が分からない。
なんとか、ICOCAで繋いで、新幹線の改札を出て、当日切符を買う。
…乗り換え時間は20分。もたもたしているうちにどんどん時間が経つ。
ギリギリで、「とき311号」に飛び乗る。あー、間に合った!

「無事、とき311号に乗れました。10時41分に着きます。」とメッセンジャーを入れ。

で、新潟駅まで迎えに来てくれた美紀子さんに会えて、そのまま車でご自宅に。
私は、大きなキャリーケースと、大きなリュックサックと、それから抱っこ紐のアンジーと、という出で立ちで。

その日は、もう3時半にはお風呂に入り。4時半から、酒盛りを始め。…そして、12時を過ぎるまで話し込んだ。
720mlの「久保田」はすっかり空になり。

今思うと。何の話をしたんだろう?
あ、そうそう。10月に「ソマティック・ゲシュタルト」を受けに行ったこと。
ことの顛末は、「さようなら、と小さく私は呟いた」というコラムを読んでもらって。
美紀子さんがどういう反応をされるか、本当のところ、私は怖かった。
だから、事前にコラムのURLを送らなかった。

7年前の美紀子さんは、ももちゃんから教わったことを嬉しそうに話してくれたから。
その印象が強くて、ももちゃんに「疑念を抱く」私を、どんなふうに思われるか、怖かった。
もしかすると。また「さようなら」が増えるかもしれない。
それでも。私は私である以外になくて。「疑念を抱く」私を、そのまま差し出した。

美紀子さんは、学会でのいろんな出来事を話し始めて。そして私の「疑念」に同意してくれた。
ほっとした。心底、ああ、会いに来てよかった、と思った。

そうしているうちに、「疑念を抱く」私を、美紀子さんはどう見るか、が知りたくて、もしかすると、新潟まで来たのかもしれない、と思えてきた。
…そうかもしれない。
「疑念を抱く」所以は、私の、カウンセリングに対する考え方に依るものだから。
私は。宗教2世だった私は。その宗教の個人崇拝から脱却するのに、20年掛かっていた。
だからこそ、私は人を依存させたくなかった。カウンセラーとクライエントの関係は、どうかすると依存関係になる。
それは、イヤだった。だから私は、最初から「終わりのあるカウンセリング」をと、終わりを見据えてのカウンセリング・コースを組んだ。
…そんな私の思いを、美紀子さんは静かに受け止めてくれた。

それから、10月から行っている中学校の話もした。
1年生を担当していた教員が病休ということで。
本来なら、その1年生の授業を持つはずだった。けれど、4単位で3クラス、ということは、週12時間の授業となる。
私は週2日しか来れない、と言ったので、そのうち2クラスを持てばよかった、のに。
今、2年生を受け持っている教員が、一緒に持つのはイヤだという。私の授業と比べられるから、と。
…ホント、よく分からない。新採と31年の教員歴の私と、差が出るのは当たり前じゃないのか?
なんで、「勉強になる」と思わないのだろう?
…ということで、私はクラス授業を担当せず、発達障害系の生徒の「抽出授業」を担当することになった。

まあ、これも。「手厚い」と言えば、そうだけど、その「手厚い」サポートは、小中学校までで、高校になると、一切ない。
にもかかわらず、先を見据えないで、「今だけ」のサポートでよしとする。から、入試にも対応できない。
「養護学校」に進学する生徒は、そんなに多くない、というのに。
…一体どうするのだろう? この先の子どものことを考えると、徐々に手を離していく算段を組まないと。
それがカリキュラム、というものだろう?
なのに、小学校レベルの問題を解かせて、そして、定期テストにはそのままを出して、点数を取らせることをする。
…分からない。何を目指しての教育なの?

というような話をした、と思う。
美紀子さんも、警察で子どもたちの教育に関わってこられた方だから。
大いに賛同してくれた。
ホントに、と二人してこれからの教育を憂えた。

まあ、ね。
置き土産として、5年分の入試の過去問分析をして、子どもらに使えるようなプリントにして3年の担任教員に渡してきたけど。
だって。1回は延長を受け入れたけど、もうイヤだから、私も。12月4日でこの学校は終わりにする。ので。

次の日も。18時から、やはり12時過ぎまで。ずっと二人で話した。

最後の日は美紀子さんがファシリテーターされる、「ゲシュタルト療法ワークショプ」の日。

継続して月1回されているようで、固定メンバーの方たちのワークを見せていただいた。
どの人に対しても、美紀子さんの声掛けは、温かい愛情を感じさせるものだった。
ああ、そうよね。と改めて思った。
10月に私が受けたワークは、何一つ、温かくはなかったよ。

美紀子さん。
私、何か、ゲシュタルトのワークショップを開きたくなったよ。
そして、また、美紀子さんを呼ぼうと思った。
でも何より、来年10月25日に行う、11周年の記念トークイベントに来てくれるって言われた。
そうね。ダニー・ネフセタイさんを呼んで、トーク・イベントをする予定って話をしたから。
「情報統制がされていく中で、心の自由を保つためには何が必要か?」という話をダニーさんとしたい。
イスラエル軍に入って、それまで教えられてきたことは違うと気づき、それから平和活動をされているダニーさん。
特定宗教からの脱却に20年掛かった私と、きっと、いい話ができるんじゃないか、と思ってる。

美紀子さん。
新潟は遠いけど、美紀子さんも自分にできることを積み重ねていかれてる、と思ったら。
私も、私にできることを積み重ねていこうと思う。
(手始めに、12月4日、爆弾発言になるかもしれないけど、感じたことを伝えて辞めようと思う。)
また、お会いしたいです。
また、会ってください。

画像は、ワークショップ中に説明される美紀子さん。
いつまでも。お元気でいてください。

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