子どものしつけに関して、夫婦間で意見が合わないことはよくありますよね?
このようなとき、夫君や子どもに対してどのような接し方をしていくのが良いのでしょうか?
このコラムではこの問題について、あなたの気持ちの整理の仕方を考えていきますね。
子どもを叱り飛ばす夫
こんにちは。
奈良県生駒市でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設しています、葛原昌子です。
夫との関係が辛くてカウンセリングに来られている、30代の方。
何が一番しんどいかというと、子どもへの接し方。
子どもの世話をしてくれるのはいいんだけど、いつも叱り飛ばす。
「また、こぼして!」「もう! 言っただろ?」
子どもの前で平気で「ああ、もう嫌になる!」などと言ったりも。
まだ小さいんだから、そんなに上手にできないのに。
待ってあげてもいいのに、と「そんな言い方しないで」と言うと、
「じゃあ、いつもこぼしてばっかりをただ見てろって?
ちゃんとしつけないと、困るの、こいつだろ?」
なんて言って、反省しない。
子どもは怯えたようにビクビクして、
だから、失敗も増えるのに。
子どもをそんな風に扱うのもイヤだし、
その度に、自分がイライラしてくるのもイヤ。
かといって、子どもは複数人。
夫の手助けなしにはやっていけない。
さて、どうしたものでしょう?
子どもの前で、夫婦の言い争いはしない
うーん。
もうその場面で、夫君と言い争いになると、
子どもからすれば、一層しんどい状況になりますね。
一旦、その場は夫君の「嵐」が過ぎるのを待って、
子どものいない場で、「子どものしつけについて」の話し合いをしましょうか。
その前に、どういった時に夫君がキレて、暴言を吐くのか、
もう少し、きちんと観察して整理しておく必要があります。
どういった場合、どんな言葉で子どもに対しているのか。
そして、そういう言葉で「叱る」ことで、子どもの状態はどんな風になるのか。
泣き顔になったり、怯えたり。
怯えは、どんな風に観察できるのか。
そして、その「叱り」は、次回の子どもの行動を変えることにつながっているのか。
つまり、「身に付く」ことになったか。
なぜ、あなたがそういった「対し方」を嫌がるのか。
将来、子どものトラウマとなることを心配していること。
トラウマにならなくても、子どもの自尊感情が育たないことが、
後々、どんな影響となっていくことが心配されるのか。
他の人の事例とともに、あなたが何を憂えているのかを、きちんと説明しましょう。
いや、そこまで深刻に考える必要はない、と言われるかもしれません。
けれど、それではあなたの心配は払拭されない。
そうであれば、今の、子どもへの対し方を変えないと、
私の気持ちを大事にされていないことと同じ、
私が大事にされていない気持ちになる、と
きちんと順を追って、説明しましょう。
あなたの、夫君と一緒に居たくなくなる気持ちになる、その過程を。
それがないと、
「一緒に居るのがイヤ」と、そこだけを伝えても、
夫君には、何がどうなって、そんなことを言われるのか、
まるで理解できない。
ということは、全く「改善」も期待できない、ということ、ですよね?
だって、人は、理解できないと動けませんから。
あなたの、一緒に居たくなくなるほどイヤになる、
その理由を、面倒でも話していきましょう。
難しいようでしたら、そういった整理の方法を私と一緒に考えていきましょう。