こんにちは。
奈良・生駒でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設している葛原昌子です。
カウンセリングを始められたばかりの人に出す「宿題」として、
「自分へのご褒美」というものがあります。
ほんのひとかけのチョコでもいいし、
アイスクリームでもいい。
「でも、わざわざ、ご自分に用意してくださいね。」
と声掛けしています。
けっして、お子さんのおやつの「ついで」ではなく、と。
極端な話、お子さんに内緒でこっそり、
「自分だけ」のご褒美を用意してもいいんです、と。
人によって、その取り組みの「効果」の出方は違いますが、
1週間も経たないうちに、「効果」を感じられる方もいらっしゃいます。
どんな「効果」なのでしょうか?
それは、自分の行動基準が「自分」になる、ということです。
お菓子ひとつを取っても、何を買って帰るかというと、
子どもの好きなものだったり、夫君の好きなものだったり。
その時に、自分の好きなものも買って帰ればいいのでしょうけれど、
どういうわけか自分は「抜け落ちて」しまっている。
そうして、家族が喜ぶだろうと思って買って帰ったのに、
案外そうでもなかったり。
そうしたときの、なんとも言えない「疲労感」。
ある方は、ご自分に「甘栗」を買って帰ったそうです。
子どもにも「食べる?」と声掛けする。
すると、子どもは「剥いてくれたら」と言う。
これまでは、剥いてやってたけど、今回は違った。
「食べるなら、自分で剥いてね」と放って置けた。
いやいや、この栗は、私のために買ったものなんだから、と。
子どもがどういう反応をしようが構わずに居れた、と。
すると、随分気持ちがラクになったそうです。
と同時に、これまで、どれほど、自分の生活の中心に子どもが居たか、
どれほど自分を「ないがしろ」にしてきたか、
それを実感した、と。
そうですね。
相手のため、と思ってした行動は、
肝心の、その相手が喜んでくれないと、
何か「拍子抜け」したような感じになる。
「え〜!」と思ったり、イライラしたり、もあるかもしれない。
そんな、相手を基準とした行動ではなく、
自分が何をしたいか、で動いていったときには、
相手の反応に振り回されなくて済む。
そんな風に、相手に振り回されない「自分」を作っていく。
じゃあ、子どものこと以外に、「私」のしたいことって何だろう?
そんな風に、「気づきノート」は進んでいきます。