こんにちは。
奈良・生駒でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設している葛原昌子です。
職場の人間関係のことでカウンセリングに来られて、
職場での対応の仕方が、ご自身の自尊感情が低いことから来ている、と気づかれ、
それは、家での生活で、何か「諦め」に似た気持ちでいることに繋がっている、と
夫との関係を見直し始めた方がいらっしゃいます。
夫の両親と同居しているのだけれど、
その夫に対して義父が、明らかに過干渉。
夫も嫌がりながら、なのに実家から出ようとしない。
もう何年も、別に生活することを提案してはそのままの状態で、
「諦め」の気持ちになっている、と。
さて、どうしたものでしょう?
そうですね。
父親からの過干渉を嫌がってか、帰宅時間も遅く、
結果、共働きだというのに、家事・育児もほぼ任せきり。
この状態がこれからも続くことを考えれば、
やはり、義父母との同居生活を解消するしかないでしょう。
これは「共依存」と呼ばれる状態なのではないか、と
夫に話をしたこともあった、とのことですから。
もちろん、「共依存」状態にあるなどと、
夫君は認めませんけれど。
お義母さんが、よく状況を見ていらして、
何年も前から「このままでいいの?」「別に暮らした方がいいんじゃないの?」
と声掛けしてくださっていた、というのです。
このお義母さんと相談して、
まず、ご本人が子どもを連れて別居することを始める。
夫はどうするだろう?
それは、夫君の判断に任せたらいい、と申し上げました。
夫君が決心して、ご本人と子どもの居るところに移ってきたら、
義父からの夫への過干渉を遮った中で、
夫婦の日常生活を作っていく。
何もこれで「親子断絶」にするのではない。
夫に、義父との適切なキョリを学んでいってもらう中で、
ご本人も、自分たちの生活を自分たちで創っていく、
という自信が生まれてくるのではないか。
「やってみます」と言われた時の笑顔がとても素敵でした。