先日、30代のご自分の今後のキャリア形成でお悩みの方がご相談に来られて、
お話を伺っていると、少し、私の30代の頃のパートナーに対する悩みと重なる気がして、
少し、その「悩み」を紐解いてみたくなりました。
どんな「悩み」だと思いますか?
夫がやってくれるのは「お手伝い」
こんにちは。
奈良・生駒でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設している葛原昌子です。
たとえば、休みの日。
午前中は、彼女は子どもたちを習い事に連れて行く用事があった。
午後からは一緒に買い物に行く予定であることは、夫も承知していて、
なのに、お昼近くに帰ってきても、昼食の準備がされていない!
何か、無性に腹が立った、というのです。
そのイライラはどこから来るものなのか、自分でも把握できない、のだけれど。
私は即座に言いました。
「『お手伝い』なのでしょう? やってくれることは、全て」
普段からよく家事をしてくれる。
けれど、それは、「手伝い」の域を出ない。
「これやって」と言われたらやってくれる。
だけど、自分で何が必要か、を考えて動く、ということは、ない。
だから、常に彼女が頭をフル回転させて「考えないと」いけない!
その、「段取り」のしんどさを共有してくれることはない、
ことへのイライラ。
「そうなんです!
なんで自分で考えて、昼食の準備をしてくれないか? が、私には分からなくて。
だけど、私が何にイラついているのかも彼には分からない。」
まあ、そうでしょうね。そもそも、男性には、「家事・育児」を
「自分が主体的に担う」という発想がないし、
あなた自身も、どこか「自分がやらないと」と思ってしまっている。
…まあ、あなただけでなく、どの女性もそう思いがち、なのでしょうけれど。
それは、男性が経済的な仕事を引き受け、女性が家事・育児を担い、した時代の産物。
共働きして、お互いに、仕事も家事育児も担って行く時代にはそぐわない。
そうね。私も20年前、同じことに悩んでいた。
貴重な休日の、かなりな時間(土曜の午前)を「自分を癒す」ことに当てられ、
その分の「家事育児」負担は私にきた。
絶対量として、どうしてもやっておかなければならない週末の「家事」「育児」があるので。
(買い出しとか、ね)
まだ、学校が土曜日もあった時代、
その日に買い出して欲しいものをメモ書きして、
そして済ませて欲しい用事を、3つ4つ、書き並べて渡したけど、
大抵は、その1つ、よくて2つが済まされているだけで、
そうすると、結局は私が動かなければならなくて、
パートナーがやり残した分の負担は私にきた。
「彼も疲れているんだろう」そう思って諦めてたけど、
本当は、きちんと話し合いをすべきだった。
だって、そのうち「もう嫌だ!」となって
私は、パートナーとの生活を解消する方向に動いてしまった、から。
積りに積もって、「もう嫌だ!」とならないようにする手立て、
今の私なら、分かります。
あなたがまず、自分のイライラの原因をつかむこと、
それから、それを、彼のイライラを引き出さないように、上手に伝えること。
大丈夫。なんとかなります。なんとかできます。
自分の心の安定を図りながら、相手も巻き込んでの生活設計、
私と一緒に立てていきませんか?