2020年は、連日のテレビのニュースで、コロナの感染者数が報じられましたね。
パンデミックの襲来により、お出かけもできなくなり、
おうちにいることが一昔前に比べて多くなりました。
イベントも「自粛」で、クサクサする、というのに、
子どもがまた、片付けないでいるのを見たら!
イライラしてくる…というお母さん。
起こり出す前に、やっておかないといけないことがあるのです。
それは、どんなことでしょう?
こんにちは。
奈良県生駒市でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設しています葛原昌子と申します。
家にいる時間が長くなって、子どもも家で遊ぶことが多くなり、
夢中になっていたら、夕ご飯まで散らかしたまま、ということもありますよね?
つい、カッとして、「早く片付けなさい!」と言ってしまいがち。
ですが、まず、きちんと「片付けた状態」がどんなものなのか、を
子どもが知る必要があります。
だって、どんな風になれば、OKが出るのか、その「ゴール」がわからないと、
やみくもに「叱られないように」するためだけに子どもは動く、だけなので。
そうすると、お母さんの「気分」で、今日はまあ、このくらいでいいわ、ということになったり、
まあ、それでもいいのかもしれませんが、しかしそれは「親の顔色を見て動く」ことを
習慣づけていくことになります。
それから、「気分」でものごとを決めていっていいんだ、ということを認めていくと、
今は、子どもだから我慢しているけど、身体が大きくなっていった時に、
「気分」で動くことを親に認めさせようという動きが出てきたりします。
そうです。それは良くない、ですよね?
(そう、だから、いきなり怒り出す、のは、子どもが中学生ぐらいになった時に、
思わぬ「反抗」となって出てきたりするのです。
第2次反抗期で手を焼くのは、親がそうやっていきなりキレ出す「見本」を見せてきたから、
と自覚する必要があります。)
「片付けのゴール」が見えていること。
これが大事です。ですから、まずは「この状態を保ってね」をわからせるために、
一度は親が一緒に片付けをする必要があります。
何をどこに収めるのか。不要なものは、どこに捨てるのか。
一度で子どもは理解できないかもしれません。
ですから、2、3回は一緒に片付けをしてあげる。つもりでいたらいいでしょう。
ええ、そうです。子どもは一度で完璧にはできません。
毎日の生活の中で、不要物は出てきます。お菓子の袋であったり、包装紙であったり。
消しゴムのカスなんてものも、日常的に出てきますよね?
それから、着替えた後の服、とか。
それをどこに捨てたり、洗いに出したりするのか。
消しゴムのカスだって、直接ゴミ箱に捨てていいことにするのか。
ティッシュに包んで捨てさせる、のもいいですね。
ゴミが散らからないから。
着替えた後の洗濯物の置き場もきちんと決めておかないと、
また、洗濯機の前で汚れ物がうずたかくなるかもしれません。
ジュースなどを飲んだ後のコップは、流しに持っていかせる。
その時、少し水を張っておくことを教えておいてもいいですね。
だって、乾燥してカチカチになってから洗うのって大変だから。
そうやって、年齢に応じて少しずつ、「すること」を増やしていく。
幼児の時には、流しに持っていくだけでいいことにしても、
もう小学生になったなら、水を張っておくことを教える。
それは面倒なこと、なのではなく、「できること」を増やしていくことなのです。
そして、できたならば、「できたね!」と褒めてあげればいい。
そうです。基本「褒めて育てる」なのです。
そういう風にしながら、家事の仕方を教えていく。
それは、「生活の知恵」を教えていくことであるのです。
この子が将来大きくなって、自分で生活していけるように、と。
家事能力は生きていく上で大事、ですから。
そして「片付け方を教える」ことは、将来にわたって、
親自身の家事を減らしていくことにつながるのですから。
まあ、最初はなんでも「面倒」なのですけれど。
将来がラクになることを夢見つつ、子どもに片付け方を教えませんか?