こんにちは。
「気持ちが落ち込んでしまったときには、動けなくなってしまうんです」
外出先で、何日か前から気になっていたことが急にウワッと押し寄せてきて、
そのことばかりで頭がいっぱいになってしまい、動けなくなってしまった、
と話をしてくれたクライエントさんがいます。
気持ちの落ち込みが激しいとき、
もう自分ひとりで立っていられなくなって、
何かに寄りかかるとか、ベンチなどに座り込んでしまう、
という場合がありますね。
そんな時、どうすればいいのでしょう?
「そうなると、もう打つ手はないよ。」
という声も聞こえてきそうです。
いえ、そんな時にも打つ手はあるのです!
それは、自分が陥っている「思考パターン」に気づくことです。
まず、自分の頭の中で、どんな考えがグルグル渦を巻いているか、
ちょっとそこに目を向けてみましょう。
たいていは、次の3つの考えのいずれか
(あるいは2つ…あるいは3つとも…!)
で頭がいっぱいです。
① 自分に対して悲観的
自分がやってしまったことに対して、メチャクチャ悲観的です。
「なんで、あんなことをやって(言って)しまったんだろう?」
「ああ、なかったことにしたい」
「自分はダメな奴だ」
などなど、全否定的な言葉で自分を責めています。
② 周囲の、自分への評価に対して悲観的
そんな自分を周りがどんな風に見ているか、
他人からの評価がメチャクチャ悲観的です。
「なんだ、そんなこともできないのか!」
「ダメな奴だな」
「もうちょっと何とかならないの?」
などなど、ダメ人間だと思われていると信じています。
③ 将来に対して悲観的
このダメダメな自分の状態は、
ずっとこのまま変わらない…と、メチャクチャ悲観的です。
「価値のない」自分なんて、居てもしょうがない、消えてしまいたい、
という気持ちになってしまうときも。
こういった3つの考えで頭がいっぱいになるのです。
でも! その考えは妄想です。
あなたがとらわれているのは「全か無か(all or nothing)」という「白黒思考」です。
それは、言い換えれば、
ものごと全て「とてもすばらしい!」か「全くダメ」のどちらかしかない、
という考え方です。
それは「分かりやすい」けど、極端すぎて現実的でないですね。
でもちょっと考えれば、
世の中そんなに「分かりやすくできていない」ことが分かるでしょう?
「100%良い」ことも「100%ダメ」なことも、そうそうないんです。
限りなく黒に近いグレーも、限りなく白に近いグレーもあるんです。
で、人生は、いろんな「グレー」で成り立っているんですよね。
いろんなグレーがあるよね…ってわかっていくことが
「生きやすくする」コツです。
だから、まず、気が滅入ってきたら、
「ねえ、今『白黒思考』に陥ってない?」
「ダメダメ!って、それホント?」と、
自分に問いかけてストップを掛けましょう。
具体例を挙げてみますね。
「自分は何をやっても上手くいかない」という考えが出てきたとします。
そういうときは上手くいかなかったことばかりを数え上げています。
そんな時には、そうでない「例外」をいくつ並べることができるか、
それが、「白黒思考」にはまり込まない手立てです。
「○○をやったときには、褒められたなあ」
「○○は楽しんでやれてるよ」
「○○の時には喜んで貰えた」…
ちょっとした「例外」を大事に拾い上げて、
「この時はよくやったよね。」とひたすら自分を褒めてあげましょう。
できれば、「ちょっとしたいいこと」を
いざというときの「特効薬」として、
カウンセリングルーム 沙羅Sara
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。
明けない夜はありません。
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