こんにちは。
奈良・生駒で「カウンセリングルーム沙羅Sara」を開設している葛原昌子です。
3月に入って、年度末という時期的なものからか、
このところ、職場の人間関係についてのご相談が続いています。
特に、30代、40代の方の、
中間管理職としての、部下とどんな風に
コミュニケーションを取っていったらいいのか…
というものです。
ご自分の仕事内容として、
これまで「チームを束ねる」という発想で、
仕事をしてこなかったとおっしゃるのです。
ちょっとした部下とのやりとりから、批判の言葉を受けて、
途端に自分に自信がなくなり、
寝付けない、などの睡眠障害に陥っている方もいらっしゃいます。
さて、どうしたものでしょう?
ひとりの部下との関係がうまくいかないからといって、
他の人もご自分のことをどう思っているのか不安に駆られてしまう、
というのは、ひとりの人との関係を他の人にも当てはめてしまう「拡大解釈」です。
人との関係において、自分が全ての責任を負わなければいけないように思うのは、
100%いいか悪いかを判定する「白黒思考」です。
「全か無か思考」(=「オール オア ナシング」)ともいいます。
いずれも、ものごとのとらえ方としては、「認知の歪み」が生じています。
そうすると、自分を責め立てることになり、
そこにエネルギーを注ぐので、問題に立ち向かうというより逃げたくなります。
それで、生じた問題は「ほったらかし」状態になり、よけい悪化する。
それは分かってはいるけれど…、逃げたい、ですよね。
余りにも辛いときには、逃げてもいいんです。
そうして、「自分を立て直し」てから問題に向き合えばいい。
「問題に向き合う」という行動を取るためには、
自分を責めないことが大事です。
「イヤだなあ」「辛いなあ」と感じている気持ちを
そうだよね、そうなんだよね、と認めること。
ひとりではそれをしづらい場合には、
カウンセリングでそういった感情を引き出すことが効果的です。
そのあとに、
どんな風に言葉掛けをして、コミュニケーションしていくか、
それは、自分とも、人とも、ですが、
その具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。
大丈夫。
長年、40名以上のクラス運営にも携わってきましたから、
人の心を開いていく、いろんなすべをお伝えできます。
集団の場での在り方と、一対一の場での在り方をどう組んでいくか、も、です。
手立てはあります。