こんにちは。
奈良・生駒で「カウンセリングルーム沙羅Sara」を開設している葛原昌子です。
子どもが、2学期になってから
学校に行けなくなってしまった…
と、相談に見えたおかあさんがいらっしゃいます。
中学1年生。
聞くと、中学受験をして
念願叶って入った学校だそうな。
…まあ、私にも、我が子を中学受験させて、
不登校になった、という苦い経験がありますが。
「いえ、別にこれまで通った小学校に
何か問題があったわけではないんです。
1学年1クラスの小さな小学校だったから、
もっと広い人間関係を体験するのもいいねってことで、
それで受験したんです。」
「だから、何も無理強いしたんじゃないんです。
本人も望んでのことだったんです。」
何か…ご自分が責められてでもいるかのように、
そんな風に言われる。
「1学期の終わりぐらいから、ちょっと休みがちになって。
でも2学期になったら、もうクタクタになっているのが
分かるんです。…どうしたらいいんでしょうか?」
そんな風に始まった、お母さんのカウンセリング。
3回目を終えて、
4回目のカウンセリングまでの間の「報告メール」には、
入学後間もない頃から感じた「違和感」を、
お子さんが初めて話してくれた、
とありました。
その「違和感」を感じてからは、
お腹が痛くなったり、
吐き気がするようになったり、
けれど、学校を休むともう通えなくなるんじゃないか、という気がして、
休まず登校しようと思っていた、と。
お子さんからそんな話を聞いて、
「この子はこんなにも分かりやすくはっきりと、
自分の気持ちを説明できるんだ…!」と
びっくりもされたようです。
そんなことをお聞きした私は
「あなたは、自分で自分の居場所を選べる子なんだ」と褒めてあげましょうね
とお母さんに声掛けしました。
我慢し続けて、自己否定して
亡くなってしまう子もいるのですから。
ちゃんと、いろんなことを感じて、
そして「選び直し」ができる凄い子なんだ
そんな風にお子さんに言ってあげましょうね、と。
今なら、お母さんも、心からそう思えますよね? と。
どこまでもどこまでも、我が子を信じる。
我が子のなにを?
可能性を。大丈夫なんだ、と。
この子は生きる力があるのだと。
そうなんです。
この子は環境に適応できないダメな子、と思えば、
そんな風にしか見えてきません。
世間や、世間の評価は、とりあえず横に置いて、
大事な我が子の可能性を信じましょう。
そうしているうちに、
世間や世間の評価、と思っていたものが、
実は、自分の中にある「価値観」だったり、
「怖れ」だったりすることがわかってきます。
…そうですよね。
お母さんが怖いんです。
何か…自分は間違ってしまったのか、と。
違いますよ。
大丈夫です。
大丈夫なんだ、ということを実感してもらうための
カウンセリング、やっています。