こんにちは。
奈良・生駒でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設している葛原昌子です。
先日、カウンセリングに来られた30代の女性。
とある人から告白を受け、
しかし相手は、どう考えても…先が考えられないから、と拒んできた。
にも関わらず、彼にいろんな場所に連れられて、一緒に過ごす時間が楽しくて、
彼の「愛してる」の言葉を信じてみようと思った矢先、
「これから先、やっていけない」と言われ、
どうにも、自分の気持ちが整理できないでいる、とご相談に。
「だから、最初から私は、一緒にやっていけないって言ってきたのに…」
そうなんですね。
自分でも、「この関係は長続きしない」と分かっていらっしゃった、のですね。
それでも、仕事上、困った自分を助けてくれた、いろんな相談に乗ってくれた、から、
どこか、自分の心の支えにしてきた。
連れられていく場所も、自分ひとりでは行ったことがない場所で、
二人で過ごす時間が夢みたいに、とても楽しかった。
そんな思いをしたことなかったから、次第に、
時間が空くと電話するようになり…
いつもいつも、電話してつながっている状態が当たり前になった。
そうして、こんなに人を好きになったことはない、と思い始めた矢先の、
別れ話。
相手は、自分の都合であなたを「愛してる」と言ってただけ
大事にされている、ように思えた、かもしれませんけれど、
みんなみんな「自分の都合」で、だった、でしょ?
状況も、最初から何も変わっていない。
なのに、自分が好きになったから、とあなたに告白し、
そうして、「なんとかする」と安請け合いして、
挙句の果て「これから先、やっていけない」なんて、みんなみんな「自分の都合」でしょう?
あなたを「愛してる」っていうならば、どうしてこんな、あなたを苦しめることをする?
そうですよ、ね…。
そう、全部全部、「頭」では分かってる。
頭では、相手の理不尽さが全部、見えている。
…それでも、心が苦しい。心が痛い。
ひとりでいる「レッスン」を始めましょう
そうですね。
相手と過ごした時間と同じだけを「レッスン」に当てましょう。
何のレッスン?
「ひとりでいる」レッスンです。
いえ、本当はそんなに時間かからない。
けれど、それぐらいの時間が必要、と思っていたら、
「まだ、ちゃんとできないの?」って自分を責めなくていいでしょう?
それくらい、あなたは傷ついているのだから。
彼と一緒でしかできない、と思っていたことを、自分ひとりで、やってみる。
素敵な場所での食事。
自然に溢れた場所での憩い。
それから、楽しいショッピング。
自分ひとりではできない、と思っていたことも
そうではない、ことが分かります。
素敵な場所は、自分ひとりで訪れてもやっぱり素敵だし、
なんなら、自分ひとりで訪れた場所を、写真に撮っていってもいい。
そうして、傷ついた自分の心を癒していってあげましょう。
大丈夫。
今は、あなたは、あんなに好きになった人、他にいない…と思っているけれど、
今は、もうあんな人に出会えない、と思っているけれど、
それはまだ、あなたが両の手で、相手をしっかり握りしめているから。
あなたが、相手を手放した時、あなたの両の手は空いて、
初めて、また、誰かとの出会いがある。
大丈夫。必ずある、から。
あなたを惨めな思いにさせる人は、あなたを愛してなどいない。
忘れないで。
そして、忘れないで。
「ひとりでいるレッスン」がなかなか始められない、なら
私がそばにいて、伴走しますから。