こんにちは。
奈良・生駒で「カウンセリングルーム沙羅Sara」を開設している葛原昌子です。
先日、カウンセリングに来られた高校3年生。
1年の時から「過敏性腸症候群」に悩んできて、
でも、なんとか、進級を果たしてきた。
なのに「でも、出来るだけ頑張れ」と新しい担任の先生に言われ、
それがプレッシャーになって、3年生になってからはほとんど登校出来なくなってしまった…。
「今日も学校に行こうとしたんだよね? どんな風に、あ、ダメ、と思ったの?」と聞いたら、
学校の最寄り駅で降りて、校門に向かう道にさしかかったところで、
「校門まで行ったら、もうあとは教室に行くしかない。
でも、途中早退もさせてくれなさそうだ。
校門まで行って帰るんだったら、今ここで引き返そう…」という判断になったそうな。
う〜ん…。
本当に、「校門まで行って、教室に入る」か、もう「早めに引き返す」しか選択肢はなかったの?
「たとえば、保健室に行って、様子を見る、っていうのは?」
と持ちかけると、「え?」という表情に。
「ちょっと保健室の先生に相談して、対応の仕方を考えてもらうっていうのも、アリなんじゃない?」
よくよく聞いてみると、2年時の担任の先生は、いろんなことを配慮してくださって、
教室の座席も、ドアに近いところに配置してくれたり、とか、あったみたい。
担任によっては、人の「辛い状況」に対する理解に対して、「温度差」があるから、
「分かってくれない!」と嘆くより、
「分かってくれそうな人」を見つけて、味方にして、
それから、担任の先生の「理解」を得るように動いていく。
まあ、だって、学校も「組織」だから、
ウマが合わないからといって、
担任の先生を外すわけにはいかないですから。
いろんな生徒の対応を通して、「先生」も成長するわけですから。
「これしかない」「あれかこれかの選択しかない」
と思っていることに対して、
「本当にそうなの?」という別の選択肢を立てること。
それは思いの外、お子さんの気持ちをラクにしてくれます。
カウンセリングルーム沙羅Saraでは、
そんな柔軟な対応の仕方を、一緒に考えていきます。