こんにちは。
奈良・生駒で「カウンセリングルーム沙羅Sara」を開設している葛原昌子です。
何の前触れもなく、動悸がしてきたり、息が出来なくなったり。
「もしかして、このまま死んでしまう?」という不安に襲われて、
その発作は永遠に続くかのごとくに思われるけど、
実は10分ほどで一番しんどい状態は過ぎ去り、
30分もすれば、だいぶ収まってくる。
それがパニック発作。
心臓とか呼吸器の検査をしても、特に悪いところは見当たらない。
問題は、そんなことが一度起きると、
「また、発作が起きるかも…」と外に出られなくなったりしてしまうこと。
それがパニック障害。
電車に乗るのもダメになって…
とご相談に見えた方がいらっしゃいます。
初回のカウンセリングには、ご家族の運転で、車で来室。
でも、次はどうする?
ちょっと遠方だし。
「電車で来ます。…いつまでも、こんな状態を続けたくないから。」
そんな風に意を決して、「電車来室表明」をされたわけなのですが、
一歩出そうとする勇気を頼もしく思いながら、
予約日が近づくと、
日中の、さほど人が多くない時間帯を選んではいるけれど、
でも…と、私もちょっと心配に。
「ちょっと小旅行気分で、窓からの景色を眺めながらお越しくださいね」
「あれこれ考えずに、緑の鮮やかさ、とか、面白いかたちや綺麗な色彩はないか、
ちょっと探しながら、はどうですか?」
と前日にメールを送りました。
「来れました!」と飛び込んでこられたときの晴れやかなお顔!
そうです。
言われたとおりに窓からの景色を眺めながら、
上手にご自分の気持ちを上向きにして。
…そう、顔を上げると不安な自分の心を遠くに飛ばす、ことができますものね。
カウンセリングが終わると、当日気に入られたアロマオイルで、
5%濃度のオード・トワレを作ってお渡ししました。
「香りで、ご自分の周囲にバリアを張ることが出来ますよ」とお伝えして。
「あ、お守りになるんですね!」と喜ばれました。
それを聞いて、「あ、文字通り、自分を守ってくれる『お守り』かあ…」と思いました。
そうそう。
そんな風に、自分を支えてくれるグッズを増やしていけたらいいですね。
自分の気分を変えてくれるもの。
自分の気持ちを上向きに支えてくれるもの。
大丈夫だよって不安な自分に言ってあげられるもの。
クライエントさんのそんな様子を見て、
ひとつひとつ、「出来ること」を増やしていける喜びを
私も感じさせていただいています。
不安は全部スッキリなくならなくても、
それでもやっていける…という感覚。
まだ、不安を感じている自分を抱えながら、
そんな自分も「自分の一部」と否定しないでいること。
それが、「だんだんと良くなる自分」に踏み出す一歩。
のように感じています。
「香りのバリア」、あなたも試して見ませんか?