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何かをしている人〜折々のことば・鷲田清一#2043〜

2021/01/14
何かをしている人〜折々のことば・鷲田清一#2043〜
2021年1月5日の「折々のことば」。カレル・チャペックの言葉。

歴史は「誰かが何かをなすべきである」と提案する人よりも、むしろ「何かをしている人」を必要とするのです。

鷲田清一の解説。

時代の課題を指摘する時は雄弁なのに、いざ誰がその実行にあたるかとなると想像力もとたんに貧弱になると、チェコの作家は言う。
「問題はそんなに単純ではない」とまた指摘を重ねるのだが、必要なのはそれぞれの生きる場所で、課題を一つ一つ具体的に解決してゆく覚悟だろう。
『カレル・チャペックの闘争』(田才益夫訳編)から。


カレル・チャペックってどんな人だろう? 
そう思って「カレルチャペック」で検索をかけたら、真っ先に出てきたのは「紅茶専門店」。
主には関東で。関西にも阪急うめだ本店があったみたいだけど、2019年8月29日閉店、とある。

あ、いやいや。紅茶専門店の話は、いいの。
なんで、人の名前を冠したお店があるのか、疑問だけど。
でも…なになに? オーナー紹介、なんてものがある。

【オーナー 山田詩子】

紅茶専門家として、クリエイターとして、新しい紅茶界を牽引

 

カレルチャペック紅茶店オーナー・クリエイティブディレクター・ティーテイスター・絵本作家。

1987年カレルチャペック紅茶店創業。以来そのブレのない視点と自由な発想で選ぶ紅茶で、新しい紅茶界を牽引する一人。

<おいしい紅茶とは何か>と問い続け、<どこよりも卓越した品質と鮮度>で本来の産地特有の茶葉の味を残すことに執念を燃やす。そのフレーバリングのセンスで作り上げたフレーバーティーは、<飲むアロマ>として特に評価が高い。

紅茶やお菓子の著書多数。絵本の著作は約30冊。 1日にテイスティング以外に飲む紅茶は15杯以上。 無類の絵本、児童書好きで蔵書は約3000冊。


え? カレル・チャペックは絵本作家だった?

あ、お店の「名前の由来」がある!

店名のカレルチャペックは、チェコの作家の名前です。

 

カレルチャペックは鋭い時代認識に巧みなユーモアを織り交ぜながら、「ロボット」「ダーシェンカ」「長い長いお医者さんの話」「園芸家12ヶ月」などの作品を発表。戯曲・童話・エッセイをはじめ多彩な活動を展開したひとです。

 

当時の国分寺店お店の名前の由来になったカレルチャペックとオーナーの山田詩子の出会いにはこのようなエピソードがあります。

 

山田詩子が小学校4年生の時に先生からプレゼントされた1冊の本が「長い長いお医者さんの話」。その乾いたユーモア、読み応えのある適度な固さ、それぞれちょうどいい温かさまたは冷たさを感じる話が心に即座にフィット。何より自分をよく観察し、ぴったりなものを与えてくれた先生の気持ちに感激して以来、カレルチャペックの熱心なファンです。

 

大学卒業後、自分の心にあるイメージやメッセージを具体的なモノにする<イメージ生産の技術>や英国紅茶文化への興味からティータイムの世界をオリジナルで作りはじめます。

 

友人を訪ね東京・国分寺を歩いている時に偶然出会った空き店舗。漠然とお店をやりたいと思っていましたが、家賃がとても安かったので、すぐに決断!もう一人の創業者である髙木志保と一緒に、自分たちで内装をして、カレルチャペック紅茶店はスタートしました。

 

ある一つのイメージ —例えば女の子のお茶会、子供が両手マグで飲むハーブティー等— に沿って紅茶やハーブのブレンド、パッケージのデザインをする試みをしながら新しい商品を手作業で次々と作りました。


初期のころは近所の方に「趣味でやっているの?」と聞かれることもあったほど、まだまだブレンド紅茶は一般的ではありませんでした。しかし、海外の雑貨を多く扱う「ミヤケ」さんや「キャトルセゾン」さんをはじめ、徐々に商品を扱ってくださるお店も増え、1992年には吉祥寺ライヴスへの出店となりました。国分寺店は1998年に閉店しましたが、現在は6店舗の直営店、通信販売部で、年齢を問わずたくさんのお客様にティータイムを楽しむための商品をご提供しています。


え? 『長い長いお医者さんの話』。あれ、カレル・チャペックの書いたものだったの?!
私も、3年生か4年生の時に買ってもらって読んだ。
確か…どこかの王女さまが病気がちで、いろんなお医者さんに見てもらったけど、身体が弱いのが治らなくて。
ある時、木こりか何か…が「こんな日当たりの悪い部屋にいたらダメだ」とお城の立派な木を全て、切り倒して。
そうしたら、鬱蒼としていたお城が俄然日当たり良くなって。それで元気になれた、という話だったと思う。

ふうん。
ウイキペディアには「1890年 - 1938年)は、チェコの作家、劇作家、ジャーナリスト。兄は、ナチス・ドイツの強制収容所で死んだ画家・作家のヨゼフ・チャペック。

兄のヨゼフと大戦間のチェコスロバキアで最も人気のあった国民的作家。」とあった。

「戯曲『ロボット』(R.U.R.)において、「労働」を意味するチェコ語「robotaロボタ」(もともとは古代教会スラブ語での「隷属」の意)から ロボット という言葉を作ったと言われる」とも。

まあ、いっぱい寄り道したけれど。
そのカレル・チャペックの言葉。

そうね。雄弁に理想を語るより。行動が大事。

あちこちにできた「子ども食堂」。「未来チケット」などを発行して、「現在(いま)」困っている人を助ける。
食堂で、子どもの勉強を見てあげたり、も。

そうね。今私は週1回、日本語教室のボランティアに行っていて。
子どもや学生に無償で、というのは何の疑問もないけれど。
夫のビジネスで日本に来て、自身もその関係で働いている、という人にも無償で、というのに抵抗を感じて。

なぜなら。無償だから、少し遅れてくる、とか、休む、とか、になるの? と思ったりしてしまうので。
私は、基本、何かを学ぶのには「身銭を切らないと」と思っている。
それは、その人の状況に応じた対価でいいのだけれど。
それも叶わない状況ならば、それは「未来チケット」でいいんだけれど。

自分のもやもやした気持ちのまま、ボランティアを続けるのはどうか、と思ったので、
年明け、今月のボランティア連絡がきた時に、主催者に私の疑念を伝えた。
「無償で教えてはいけない、ということはないでしょう?」と言われるから
「そうですね。ですが、私がもやもやするだけで。」
ただ、私もお手伝いしているだけの立場だから、この「日本語教室」の在り方がそうであるなら私が考えればいいだけのこと、
と認識していることは伝えた。
運営している人たちと検討してみるとのことでした。

まあ、何も変わらない、気もする。
その時は。どこか近くの「子ども食堂」を探そうか、と思っている私がいる。

そうね。
たかがボランティア。でも、無償であろうが、教える時には私は私の精一杯を差し出す。
だって。失礼だもの。相手に。
だから。気持ちよく関わりたい。

あれ? なんでこんな話?
ああ…私の「何かしている」話、でした。

画像は先月の詢晃さんのお茶会で撮った一枚。
お茶! そうですね。カレルチャペック紅茶店の「鮮度が一番!」というお茶をちょっと取り寄せてみようかと思います。

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