奈良シネマクラブ、第326回例会の上映は「汚れたミルク あるセールスマンの告発」。
昨夜、観てきました。
受付で配布されるパンフレットには「上映5分前の映画情報」があって。そこには事務局長、溝江純さんの解説があり。
これがとてもわかりやすく素敵なものなので、そのまま引用させていただきます。
●多国籍企業を相手に徒手空拳で闘う男
大傑作『ノー・マンズ・ランド』(すでに例会で上映しましたね)のダニス・タノヴィッチ監督の話題作。
傑作にて世界を揺るがした問題作をようやく例会で扱うことになりました。
パキスタンで実際に起きた出来事をテーマに描く社会派ドラマの登場です。
アメリカのPG &E社の地下水汚染を取り上げた『エリン・ブロコビッチ』、アメリカタバコ産業の不正を告発した『インサイダー』と同じく、多国籍企業を相手に闘う男を題材にした映画です。
企業が粉ミルクの販売を強引に推し進めたことにより、次々と命を奪われた子どもたち。
その企業犯罪をくいとめるために立ち上がる、一人のセールスマンの奮闘を描きます。
人間の良心を呼び覚ます正義の闘いに、胸を熱くしながらご覧くださいね。
●ストーリー
パキスタンでセールスマンとして働くアヤンは、粉ミルクの販売を担当していました。
仕事は順調で、生活も安定します。
しかし、ある日、自身が売った粉ミルクを衛生的に問題のある水で溶かして飲んだ赤ちゃんが命の危険に晒されている事実に気づきます。
責任を感じたアヤンは、これ以上の犠牲を出すまいと闘いを開始するのでしたが……。