インタービーイング(相互存在)のすばらしき体現としての体(色しき)は、私たちが頭の中で考えている、身体についての考えとはかなり異なります。
五蘊(ごうん)も同様です。ーーー五つのそれぞれの蘊(かたまり)は、宇宙がまるごとあらわれたものです。(p. 115)ゲシュタルトの流れ(つづき)
・私たちは1935年のゲシュタルトセラピーを冷凍保存しておきたくはない。その状況に合わせて、場に合わせて、場の変化に合わせて、常に進化していくもの。それが発展というもの。状況が変われば、自己調整が何か、ということも変わっていく。
・マラソンを走っている時には、走り終わった時には大きく息を吸うのが、自己調整にすごく役立つ。でも海に飛び込んで海中にいる時に、大きく息をしたら死んでしまう。こっちの状況においては、大きく息を吸うことは自己調整になる、でも別な状況においては大きく息を吸うことが自殺につながってしまう。大事なのは、状況。その状況にどう合うか、ということ。
・だから文化を変えようということは私たちはしない。あるいはみんなを同じにしようとすることも、私たちはしない。ただ、その人がその人の環境の中での自分の自己調整を発見していく、その手助けをしていく。
・変化や、調整や、バランスを取っていくということは、決して終わりがないもの。
・たとえば、日本の教えられているゲシュタルト、それはパールズが椅子やエンプティーチェアを使って、たくさんの実験をしていた頃にゲシュタルトを学んだ人が教えてきたもの。その当時は、カリフォルニア・サンフランシスコで、春だった。そのサンフランシスコの春のようなもので、サンフランシスコの全体ではない。
・2年後には、パールズはエンプティーチェアではなく、現象学に焦点を移していた。また2年後には、もはや現象学ではなく、対話に焦点を移していた。セラピーも、より大きな状況に合わせた自己調整をしていく必要がある。<質問2> 第二幕の問題と思って来ているクライエントに第一幕に気づいてもらうことはとても大事なことだと思うが、あまりそこに触れたくないクライエント、抵抗があるということに対してはどう考えるか
・最終的には、いつも困った状況になっていて、その状況がどんなふうに生み出されているのか、にフォーカスすることを、繰り返し促していく。
・元々の困ったところを見たくない、感じがしているクライエントは、その見たくない感じ、はどこから来ているのでしょうね、とそこに目を向けてもらうようにする。
・その人の今の状態をこちらから変えようとするとか、その人が今やっていることをやめさせようとするとかではなく、どうもそこをやりたくない、というその気持ちがどこから来ているのか、そして、その気持ちが、今悩まされていることにどう関係しているのか、どう「寄与」しているのか、ということを見ていってもらう。
・最終的な結果、「あなたは直したいと思っているような傾向があり、そのことに私が気付いています」ということを相手に伝えることもある。
・「何回ぐらい、それを試みてみましたか?」「何回ぐらい試みたけど、うまくいかなった、ということがありましたか?」あるいは「一度はうまくいったけど、続かなかったということをどれくらい繰り返して来ましたか?」ということを聞く。「ダイエットを何回試みたか?」と聞くと大抵は笑う。100回ぐらい試みているから。「100回試みて、それで次にあなたはどういうやり方をするのか、どういうふうに違ったやり方をするのかに、私は興味があります」と伝える。
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