大阪・奈良 生駒駅徒歩6分の心理カウンセリングルーム
オンラインでも受けられます
教員歴31年の独自メソッドで、超短期で不登校、夫婦関係、親子関係、職場の人間関係などの悩みを解決
全く効果がなければ返金保証いたします
生駒市元町2-4-20
  1. コラム
  2. 沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
 

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
選択
2025/02/20
折々のことば。2024年4月10日の暉峻淑子(てるおかいつこ)の言葉。

何かをすることと同時に、何もしないことの価値がみとめられているのも、また豊かではないか。  暉峻淑子


鷲田清一の解説。

生活経済学者は、平成の初め、バブル経済の絶頂期に、日本社会は「経済大国」になったが「豊かな国」ではないと書いた。
より多く持とうと人々が逸(はや)る中で、格差や不公正は拡大するばかり。
自然や他の人たちから多くの恵みを「自分をカラにして受けとる」豊かさをまだまだ体得していないのではないかと。
『豊かさとは何か』から。

続き
折々の言葉
2025/02/18
いつか思い出に〜「折々のことば」鷲田清一 #3091〜  
折々のことば。2024年5月20日のシドニー・スミスの言葉。

「このことも、いつか思い出にできるかな」   シドニー・スミス


鷲田清一の解説。

パパも一緒だったピクニック、激しい嵐の夜、この街に向かう高速道路の旅……。
ママと「ぼく」は新しい家のベッドで「ねえ、おぼえてる?」と訊(き)きあう。
二人で迎えた最初の朝、バスが通る音が聞こえ、向かいのパン屋さんから匂いが漂う。
思い出は一人で抱くのではなく誰かともちあうもの。
つくるものではなくなるもの。
絵本『ねえ、おぼえてる?』(原田勝訳)から。

続き
折々の言葉
2025/02/17
大事はこれをみずから決す〜「折々のことば」鷲田清一 #3104〜  
折々のことば。2024年6月2日の鶴見俊輔の言葉。

小事はこれを他にはかり、大事はこれをみずから決すというのが、先生の信条だった。   鶴見俊輔


鷲田清一の解説。

文字が書けなくなって辞職を願い出た時、上司だった仏文学者の桑原武夫が、きみは病気だ、療養中に辞めればゆきづまる、今は給料をとって。その後改めて考えればいいと言ってくれたと、哲学者はふり帰る。
明晰(めいせき)にできるのは手段まで、決断の当否を引き受けるのは本人。
「人の中に自由をそだてる稀有(けう)の人だった」と。
『悼詞』から。

続き
折々の言葉
2025/02/16
完璧な選択なんてない〜「折々のことば」鷲田清一 #3103〜  
折々のことば。2024年6月1日の山口雅俊の言葉。

「完璧な選択なんてない だからとりあえず選ぶ とりあえず選ばない それでいいんじゃないか」   山口雅俊(脚本)


鷲田清一の解説。

人生の岐路に立つ娘らを前に、父が恒例の大演説をぶつ。
何を選んでも、それが正しかったか後で不安になる。
正解を求めるより、選んだものを正解にしてゆく方が大事だと。
虚をつかれるも、まずは聞き置くに止(とど)めるところが、娘たち、父よりしたたかかも。
フジテレビ系のドラマ「おいハンサム‼︎2」(原作・伊藤理佐)の最終話から。

続き
折々の言葉
2025/02/15
自分で解決できない問題を他人にパス〜「折々のことば」鷲田清一 #3101〜  
折々のことば。2024年5月30日の田内学の言葉。

「お金を払うというのは、自分で解決できない問題を他人にパスしているだけなんや」   田内学


鷲田清一の解説。

たいていの事はお金があれば何とかなると思ってきた中学生。
怪しげな風体の男に、お金が力をもつのは「働いてくれる人から選べる」時だけだと言われる。
会社は儲(もう)けないと潰(つぶ)れるが、儲けを目的にすれば長続きしないと。
一人一人が誰かの必要に応えることで社会は成り立つ。
社会的金融教育家の小説『きみのお金は誰のため』から。

続き
宇多田ヒカル
2025/02/14
今度急にいなくなる時は 何もいらないよ〜宇多田ヒカル「Letters」〜  
昨日は朝早くから「キッチンお片付け」のために、ものを全部、ダイニングに敷いたレジャーシートの上に出す作業をして。
その際、宇多田ヒカルの「Letters」を流しながら作業をしようと思って。
持っているCDを探してみたら、2002年のアルバム「DEEP RIVER」に収められていて。
(なんと! 19歳のときの、なのね。)

 暖かい砂の上を歩き出すよ
 悲しい知らせの届かない海辺へ
 君がいなくても太陽が昇ると
 新しい1日の始まり

すぐさま、お母さんの藤圭子との別れをイメージする。
けれど。藤圭子が亡くなったのは、2013年だから。
言うならば。「先取り」不安のような、感じ。

それでも。
何か大きなできごとがあっても。
日常は、ショックを受けている「私」の気持ちなど、お構いなしに流れていく、様子が。
最初の出だしで、あって。

まあ、そうね。
自分が存在している世界に。取り残された感じ。

続き
折々の言葉
2025/02/13
正確に書かれているというだけではあまり役に立たない〜「折々のことば」鷲田清一 #3114〜  
折々のことば。2024年6月13日の津野海太郎の言葉。

マニュアルとか手引き書のたぐいは、たんに正確に書かれているというだけではあまり役に立たない  津野海太郎


鷲田清一の解説。

パソコンのガイド本がそうだが、正確を期すよりも、どれだけ「やる気」を引き出せるかが勝負だと、評論家は言う。
正確さばかり求めると、記述が増え、限りなく分厚くなって、読む気が失せる。
それよりうんと早くて確実なのは知り合いに訊(き)くこと。
マニュアルをのぞき込むより良い仲間をもつほうが大事。
『歩くひとりもの』から。

続き
折々の言葉
2025/02/12
秩序の隙間に入りこみ、そこに迷路を見つけて遊びだす〜「折々のことば」鷲田清一 #3148〜  
折々のことば。2024年7月18日の西川勝の言葉。

秩序の隙間に入りこみ、そこに迷路を見つけて遊びだすのが、アートのいかがわしさであり、わかりにくさ  西川勝


鷲田清一の解説。

でもそれが、流動し変化する生命の「曖昧(あいまい)さを輝かせる」と元看護師は言う。
人は世界を理解すべく言葉でそれを切り分けてゆくが、そのことで世界の複雑さを切り詰め、己の経験を型に嵌(は)める。
それに抗(あらが)って、人は元の混沌(こんとん)から再出発しようとする。
看護でも自分は理解以上にためらいを大切にしてきたと。
『臨床哲学への歩み』から。

続き
折々の言葉
2025/02/11
或るものが有る〜「折々のことば」鷲田清一 #3326〜  
折々のことば。2025年1月24日のライプニッツの言葉。

何故無ではなくむしろ或(あ)るものが有るのか    ライプニッツ


鷲田清一の解説。

事物にはそれが現に「そのようであって他のようではない」理由があり、そうした「十分な理由」なしには何ものも生じないと近世ドイツの哲学者は説いた。
修学時代の私はこの問いを変奏し、「人は無いより有るほうがよいのか」と問うた。
「人」を「私」に置き換えるとさらにきつい問いになって、途方に暮れた。
論考「理性に基づく自然と恩寵(おんちょう)の原理」(米山優訳)から。

続き
折々の言葉
2025/02/09
自分ではない誰かの言葉〜「折々のことば」鷲田清一 #3050〜  
折々のことば。2024年4月7日の青山ゆみこの言葉。

言葉になる前にすでにあった思いのようなもの。
それに触れてくれるのはぽつぽつと語られる、自分ではない誰かの言葉  青山ゆみこ


鷲田清一の解説。

原因不明の心身の不調に押し潰されそうだったフリーの編集者・ライターは、雑談のようなお喋(しゃべ)りの機会にずいぶんと救われたと言う。
自分では言葉にできないものをそのままそこに置けた。
天秤(てんびん)は揺れることでバランスを保っている。
人もまた、自分が揺れることで否定的に考えなくていいんだと。
『元気じゃないけど、悪くない』から。

続き
折々の言葉
2025/02/08
自分の人生の大切なことはすべて告げられている〜「折々のことば」鷲田清一 #3335〜  
折々のことば。2025年2月6日の以倉紘平の言葉。

ひとは 人生のはじまりの早い時期に/自分の人生の大切なことはすべて告げられているのではなかろうか   以倉紘平


鷲田清一の解説。

小学校の国語教科書にあった、一人旅立つ少年が見送りにきた父に、車窓から身を乗り出して手を振る場面。
詩人が35歳の娘を亡くした時、先に行く彼女がふり返ってしきりに叫ぶ姿がこれに重なった。
人生において、人はそれぞれに抱え込む一つの主題を変奏するのか。
詩「お父さん 銀河鉄道に乗ってね」(詩集『遠い蛍』所収)から。

続き
折々の言葉
2025/02/07
分泌することなく亡(ほろ)び去る〜「折々のことば」鷲田清一 #3332〜  
折々のことば。2025年2月3日の石内都の言葉。

時間に抱き締められているからだは、時を宿すだけで分泌することなく亡(ほろ)び去る    石内都


鷲田清一の解説。

時間は誰の存在をも抗(あらが)い難いかたちで侵蝕(しんしょく)する。
それは「やさしく」かつ「残酷」だと写真家は語る。
人は死んで体を失い、時間に縛られることもなくなる。
そんな死と自由の結びつきを写真は白い紙の上に定着させる。
日々スマホで撮りまくる現代人は、背後にそうした冷やりとする関係があろうとは想像だにしていないかもしれない。
随想・写真集『モノクローム』から。

続き
折々の言葉
2025/02/06
ぽたぽた「零(こぼ)れる」幸せ〜「折々のことば」鷲田清一 #3327〜  
折々のことば。2025年1月27日のロバート・キャンベルの言葉。

高いところから甘い固形物がズドンと落ちるというより、幸せがぽたぽた「零(こぼ)れる」方が、幸せの実感に近いのではないか。 ロバート キャンベル


鷲田清一の解説。

努力が報われて満足という幸せもあれば、「棚からぼた餅」、恵みの零れに与(あずか)る幸せがあり、さらに不幸の種を巧みにかわし事なきを得たという幸せもある。
日本文学研究者はそこに、憂いと喜びの往還という、日本人の幸福感を見てとる。
随想「幸せは輪のように、巡りくるもの」(JAF Mate編『幸せって何だろう』所収)から。

続き
折々の言葉
2025/02/05
友だちの友だちは友だちではない〜「折々のことば」鷲田清一 #3321〜  
折々のことば。2025年1月17日の小田嶋隆の言葉。

友達は、友だちだ。/でも、友だちの友だちは友だちではない。/そこに線を引かなければならない。  小田嶋隆


鷲田清一の解説。

友だちの友だちは友だちといった同心円の拡張から離れようと、コラムニストは言う。
それは仲間と思いを共有していた頃への郷愁であり、その「密閉容器」でしかなく、<私(エゴ)>が充満する。
それより友人との、ひいては自分自身との「距離の取り方」を学ぶべきだと。
「ぼっち」も一匹狼(おおかみ)も負の状態ではない。
『小田嶋隆の友達論』から。

続き
折々の言葉
2025/02/04
他者を失うこと〜「折々のことば」鷲田清一 #1992〜  
折々のことば。2020年11月13日の齋藤純一の言葉。

恐れねばならないのは、アイデンティティを失うことではなく、他者を失うことである。   齋藤純一


鷲田清一の解説。

社会のみならず個人の生もまた、おのれの内に葛藤や抗争を宿した複数のかたちをもつ。
単一の価値に凝り固まれば、私たちの思考もまた機能不全に陥ると、政治思想史家は言う。
「他者を失うということは、応答される可能性を失うということ」でもあるからと。
人びとの間に、自己自身の内に、激しい分断が起こるときにかならず思い起こすべきことであろう。
『公共性』から。

続き
折々の言葉
2025/02/03
離人症の萌芽〜「折々のことば」鷲田清一 #3155〜  
折々のことば。2024年7月25日のモーリス・メルロ=ポンティの言葉。
 
どんな感覚も夢や離人症[自我感喪失]の萌芽(ほうが)をふくんでいる   モーリス・メルロ=ポンティ


鷲田清一の解説。

どんな感覚もまずは「無記名」の状態で生じるのであって、何かが感じられるのも私がそれを感じるからではないと、フランスの哲学者は言う。
それらは。〈私〉の「手前」もしくは「辺縁」でたち起こる出来事としてすでに「世界に加担」しており、そのかぎりで〈私〉のこの存在はどこまでも自らに透明とはならないのだと。
『知覚の現象学・2』(竹内芳郎ほか訳)から。

続き
折々の言葉
2025/02/02
あれは、やめてもらえないかな〜「折々のことば」鷲田清一 #3112〜  
折々のことば。2024年6月11日の堀田力(つとむ)の言葉。

僕がもたもたしていると、パッとやってくれるでしょう。あれは、やめてもらえないかな。   堀田力


鷲田清一の解説。

脳梗塞(のうこうそく)で倒れ、視力や記憶の一部を失った元検事の福祉事業家は、機能回復に取り組む中、至れり尽くせりの世話をしてくれる妻に一つだけ、注文する。
相手が起きようとした時、すかさず手を添えるのが看護、起ききれず後ろに倒れる寸前で手を支えるのが介護だと聞いたことがある。
「婦人公論」4月号での妻・明子さんとの対談から。

続き
折々の言葉
2025/02/01
住民が尊重される社会〜「折々のことば」鷲田清一 #3330〜  
折々のことば。2025年1月30日の安克昌の言葉。

心のケアを最大限に拡張すれば、それは住民が尊重される社会を作ることになるのではないか。   安克昌


鷲田清一の解説。

これは「社会の『品格』にかかわる問題」だと精神科医は言う。
心の傷つきは震災時、家屋の倒壊や死の目撃、避難所でのストレスなど地域社会の瓦解(がかい)でさらに深まる。
その人たちが避難所で適応できずにいる痛ましい姿を見るうち、心の病を医学で治療しつくすというのは傲慢(ごうまん)な考えだと思い知ったと。
『心の傷を癒すということ』から。

続き

カウンセリングルーム 沙羅Sara

あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。

明けない夜はありません。

電話番号:090-7594-0428

所在地 : 生駒市元町2-4-20 

営業時間:10:00〜19:00

定休日 :不定休

ルーム案内・アクセスはこちら