折々のことば。2024年5月10日の藤田省三の言葉。
自分の後ろ姿は全き完了形として手も眼(め)も加えることが出来ない。
鷲田清一の解説。
前や横を見ながら歩く人間にどうしても見えないのが自分の後ろ姿。
それは、いわば私の“絶対的な過去”なのだと思想史家は言う。
背中どころか顔や頭も自分では見えない。
一方、他人は私の気づいていない私を目撃している。
それが不安で、人は他人の目に晒(さら)される前に自分でそこを飾り立ててきた。
人のまなざしにはつねに死角がある。
「藤田省三著作集まえがき」から。
「自分の後ろ姿は“絶対的な過去”」という言葉にドキッとする。
…そうですか。絶対的な過去。。
確かに。自分のこれまでのありようがそこに如実に現れていて。
それは変えようもなく厳然とそこにあって。
しかも、自分では見えないから、自分でチェックのしようもなくて。
なのに。自分以外の人には、モロ丸わかりで。
昨秋、プロのカメラマンに写真を撮ってもらう機会があって。
メイクも髪型もきちんとそれぞれのプロに整えてもらって。
言われたようにポーズを取って。
カメラ目線もバッチリで。
なのに。
私の「残念な背中」が、そこにあって。
気づいてしまった私はうろたえた。…どうすりゃいいの?
…まあ、もう私、還暦を越えているからね。。。
そんな言い訳もすぐさま出てくる「お年頃」で。
でも、たぶん。
私には見えてないだけで、私は私の「残念な背中」を世間に晒し続けている。
そんな時に、かつての知人のFB記事が流れてきて。
パーソナル・トレーニング。
の、パーソナル・トレーナー。
私は私の「残念な背中」の存在を忘れたことはなくて。
でも、何をどうすればいいのかわからなくて仕方なく「放置」しているけど。
これは。一度、会ってみなきゃ。。。
ということで、4年ぶりぐらいの再会、となって。
あれよあれよとパーソナル・トレーニング、受けることになって、1ヶ月半。
下腹部−5センチ、アンダーバスト−6センチ。
…やっぱ、見た目、随分、変わるね!
背中、随分、シュッとしたような。
うん。大変だった。週2回西宮まで通うのは。
片道1時間半。トレーニング+ランニングで1時間半。…合計4時間半。
出産を挟んでも43歳まで、私、20代の体型キープして来たけど。
さすがに、基礎代謝量も落ちてきて。タイトスカート履けなくなった。
(うん。さすがにまだ、タイトスカートは履けない、けどね。)
だから、お腹周りの変化には気づいていたけど、背中、は盲点だった。
で、ショックだった。。…私、こんな姿を人様の前で晒していたのか。。
まあ、それで。
ちょっと食事は頑張りきれなくて、まだもうちょっと下腹部なんとかしたい、と思っている私がいる。
それで家の近所でジムか何か、続けられないか、と今、探し中。
食べるのは好きだから、ね。
食べて、運動する、方を模索したい、と思っている。
もうちょっと。なんとかしよう。
背中は。私の「絶対的な過去」というんだから。
画像は、昨日、ゆめのたね大阪スタジオで、Mamさんに撮ってもらった一枚。
Mamさん、私、もうちょっと頑張るから。
そして、Mamさんが撮ってみたい!と思ってもらえるような「被写体」になるから。
…そしたら、もう一度、撮影していただけますか?