こんな本いつ買ったのかしら? というものが本棚から出てきました。それが『ペンギン ジャンプ』。サブタイトルに「新しい世界へジャンプする若きペンギン」とあって、短い羽(?)を精一杯広げてペンギンがジャンプしている図柄の表紙です。作者はJP東日本のICカード「Suica」のペンギンイラストを制作、と奥付にあります。2000年初版、私が買ったのは、2006年の初版第5刷。
ふ〜ん…「Suica」のペンギンか…。
「ペンギンが南極とそのまわりの
小さな島にだけ住んでいた時代は
終わりを告げた
いまやペンギンはその活動の場を
全世界に広げている」
ということらしく、「ペンギンは/人間世界にとけこもうと/日々 努力している」そうで、
「あるときはレストランのウェイター」「あるときはホテルのボーイ」…と続いていきます。
普段は目立たない(ハズの)生態を描写していくのですが、妙に人間臭くて、変な奴、なのです。なぜだろう? と考えると、つまりは、いろんな職種に「ジャンプ」(=チャレンジ)していく姿が妙に生々しいのだと思います。
でもまあ、こんな「隣人」がいてもいいかもね、と思わせる力量はさすが! ペンギンを自由に羽ばたかせて、ほっこりさせられるのは、ペンギンとともに読む人を羽ばたかせているのでしょうね。