大阪・奈良 生駒駅徒歩6分の心理カウンセリングルーム
オンラインでも受けられます
教員歴31年の独自メソッドで、超短期で不登校、夫婦関係、親子関係、職場の人間関係などの悩みを解決
全く効果がなければ返金保証いたします
生駒市元町2-4-20
  1. コラム
  2. 沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
  3. 詩の世界
  4. 初夏の風に誘われて〜萩原朔太郎の詩「旅上」〜
 

初夏の風に誘われて〜萩原朔太郎の詩「旅上」〜

2017/04/10
初夏の風に誘われて〜萩原朔太郎の詩「旅上」〜
今朝は、ちょっと古い詩を思い出しました。

    「旅 上」              萩原 朔太郎

 

  ふらんすへ行きたしと思へども

  ふらんすはあまりに遠し

  せめては新しき背広をきて

  きままなる旅にいでてみん。

  汽車が山道をゆくとき

  みづいろの窓によりかかりて

  われひとりうれしきことをおもはむ

  五月の朝のしののめ

 うら若草のもえいづる心まかせに。

           (『純情小曲集』 1925年刊)



「読書への誘い」の第38号で紹介した詩です。萩原朔太郎の時代のフランスへの旅は、船だったでしょうね。とすると、ひと月以上かかったでしょうか。「ふらんす」とひらがな表記されると、ノスタルジー漂う、柔らかなイメージに包まれた外国、フランスがぽっかりと遠くに浮かんで見えます。

 

そのイメージを抱かせつつも、汽車に乗ったシルクハットの男(ここはどういうわけだか、シルクハットがお似合いのような気がする…)が窓際の席でひとり肘をつきながら、物憂げに窓の外を眺めている…というイメージが続きます。

 

…なんだか打っていて、私は「妄想逞しい」のかしら…とふと思ってしまいました。

 

まあ、ともかく、男はひとり旅な訳ですね。けれど、次第にウキウキしてきます。(しののめとは「東雲」と書き、夜明けの赤く染まった雲を意味します。)初夏の早朝、気ままな旅を楽しむことにするのですね。「うら若草のもえいづる心まかせに。」とありますから、「萌え出づる心」ーーワクワク感満載です。

 

ふらんす、とまでいかないけど、国内の初夏の気ままな旅もまあいいか…。そんなところでしょうか。最初の2行がやたらと印象に残り、切ない詩なのかしらと思ってましたら、意外な展開でした。

 

私もふらんす、とまでいかないけど、母と杏樹(アンジー)連れて、長崎のハウステンボスに行ってきます。


画像は、数日前にアンジーとのお散歩で見つけた、よそのお家の庭先の木の花。

カウンセリングルーム 沙羅Sara

あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。

明けない夜はありません。

電話番号:090-7594-0428

所在地 : 生駒市元町2-4-20 

営業時間:10:00〜19:00

定休日 :不定休

ルーム案内・アクセスはこちら