2,3日前から「お盆前にお墓掃除に行きたいんだけど。」と母が言い出して。
そうね、確かにそろそろ草抜きとか必要かもしれない、と思い。
でも、このところ「猛暑」で日中の気温は35℃を超えていて。
それで、早朝に行くことにしました。
私は、このところ4時過ぎには起きているから、「早朝」っていっても何時でもいいんだけど、
母は「お年寄り」に似合わず、朝が苦手な人で。
「じゃあ、5時ぐらいに家を出る?」と聞いたら、一瞬母に緊張が走ったけど、「うん、それでいい」ということになって。
5時ぐらいに「起きてる?」と見に行ったら、母は何とか起きていました。
「え? ボクはどうするの?」って、ついて行きたそうなアンジーを置いて、車でお墓に向かいました。
5時過ぎはもう辺りは明るくて。
ほとんど他の車を見ることなくお墓についたならば、予想以上に草ぼうぼうで。
あ然としました。
…確か、この前来たのはそんな前じゃなかったじゃない?
夜半に雨が少し降ったらしくて、草抜きにはラッキーだった。
また、砂を掘り返しては、根こそぎにして。
ホント、雑草はたくましい。
抜かれても抜かれても、少しの根を残して、リベンジを図る。
父が眠る我が家のお墓の右隣は、まだ石跡が建っておらず、それこそ草ぼうぼうで。
この前来たときより一層それが酷くなっていて。
「隣から草の種が飛んできてるよね?」と母は言う。
「隣近所に迷惑かけてるって、知らんよね? でも、そういうことあるんよね。」
まだ存命の父の姉である伯母が、田んぼで米を作らなくなったら雑草が生えて、隣近所の田の人に苦情を言われるから、まだ米を作り続けている話を母にしたらしい。
「ちゃんと管理せんと、迷惑かかるんよね。」
いずれ私に託そうと思ってか、母は言う。
隣から飛んできている気もして、隣の草を抜こうとしたけど、もう根が株のようになってしまっていて、ちょっとやそっとでは抜けない。
「迷惑かけていること、知ってはるやろか?」と母は言う。
「…いや、実際に足を運んで見てないと、知らんのじゃない?」
そう言いながら…、私は自分の意識の上に昇らないから気づかないでいることが、私にもあるような気がしてくる。
そう。「迷惑をかけてはいけない」と教えられてきたけど、心ならずも掛けていることもあるかもしれない。
だから、掛けられた迷惑も「しょうがないなあ」と許すことが必要なのかもしれない。
…私も誰かの「お陰」で、なんとか今を保っているのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えながら、小1時間の草抜きを終えました。
6時を過ぎるともうすっかり明るく、お日さまの日差しもギラついてきました。
家に帰るとアンジーが待ち構えていて、散歩に行こう!と雄叫びを上げました。
画像は、今年の家の庭の紫陽花。
お父さん、今年の紫陽花も綺麗に咲いたよ。
お盆にはまた、迎えに行くからね。