八重事代主命は大国主命に国譲り承諾の言を告げます。
こうして平和裏に国譲りが行われるのですが、このときだけでなく、古事記の記述は、最上位にある天照大神(あまてらすおおみかみ)でさえ、何か問題が起こるとみんなに「どうしたものか」と相談する、というのです。
東川宮司曰く、古代日本では、既に民主主義であったのでないか、と。
西洋のたかだか17世紀に始まる民主主義と比べるべくもないほどの歴史を持つものではないのか、と。
…これは、なかなか面白い視点でした。
引き続いて、稲作が信州を残して東北まで広まった頃、最後の土地として信州に稲作文化がもたらされ、縄文の神モレヤ神と稲作文化を持つ建御名方神が諏訪で出会ったときに交代劇が起こるのですが、なんと、もともと祭られる神であったモレヤ神が、建御名方神を祭る神官になったというのです! …びっくり!
モレヤ神の末裔が、現在の当主、守矢早苗さんという方だそうで、今は諏訪大社の神職ではないそうなのですが、諏訪の御柱祭では、人々の精神的支柱として慕われているそうです。
…現在に至る裏話までお聞かせいただけるのは、東川宮司ならではで、有り難いですね。
最後は神武天皇の話。猛々しいイメージのある神武天皇。
けれど、稲作や養蚕など技術を伝えてきた側面もある、というのです。
ですから、以前は「東征」(多分…九州から東に向かって、征服してきたイメージ)と言われていたのが、「東遷」(これも多分…東に向かって、遷(うつ)す、つまり変化をもたらす、イメージ?)に変わってきている、と。
もちろん血なまぐさい争いも行ってきた神武天皇ですが、最後は、饒速日命(にげはやひのみこと)と争ったとき、お互いに天孫だと主張し、その証拠を見せ合って同じものを確認して、平和的に国譲り、大和の統一が成され、神武天皇として即位した、ということです。
2時間が、あっという間でした。
また、参加しようと思います。
画像は、カフェ「みとしの森」に続く道。
あ、アンジーも一緒に行ったので、ちょっとばかりお目見えを。
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