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「神話に見る神様の交代劇ー敗者?も復活して歴史を紡ぐー」 〜葛木御歳神社・東川(うのかわ)優子宮司の神道講座〜

2019/09/30
「神話に見る神様の交代劇ー敗者?も復活して歴史を紡ぐー」 〜葛木御歳神社・東川(うのかわ)優子宮司の神道講座〜
数日前にFacebookの「イベント」告知で、29日(日)・30日(月)に葛木御歳(みとし)神社で、「神道のお話」をされることを知って。
葛木御歳神社は、ボイスアート創始者、まやはるこ先生がその場所でコンサートをされたのをきっかけに訪れて。
何年前かなあ…? そう思って調べると、2017年7月16日、でした。

女性宮司さん、というのも何か新鮮で。
神社で自宅に隣接した「カフェ」を開かれているのも驚きで。
…そうか、こんな風に人を迎え入れようとされるんだ! と心に強く刻まれたのでした。

さて。
ナビに「葛木御歳神社」と入れようとしたけど、入らなくて。
仕方なく、神社の住所を入れて。
35キロと出ました。約1時間半、車を走らせて、着きました。

2年前と変わらず、の鎮守の森。

渡されたレジュメには、「日本神話の中で、数々の神様の交代劇が語られます。それは神話の世界だけで、実は血で血を洗う大きな戦争があったのを神話的にやんわりと書いているのだと思っていました。しかし、そうではなく、本当に平和裏に行われたのではないか、と思えるようになりました。本日はそんなお話をしたいと思います」という前書きと共に、4つの柱立てが示されていました。

1、一万年以上続いた縄文時代。争いの痕跡のほとんどない時代
2、大国主命(おおくにぬしのみこと)の国譲り
3、建御名方神(たけみなかた神)とモレヤ神〜諏訪での交代劇は祭られる側から祭る側へ〜
4、神武天皇東遷。東征ではなく東遷

まず、縄文時代の大規模遺構である、秋田県鹿角(かづの)市大湯(おおゆ)環状列石(かんじょうれっせき)。
100基以上の集団墓だそうですが、なんと、円形に、しかも同じ大きさで墓石が置かれているそうです。
ここから、格差がない社会だったことがうかがえる、と。
そして、その円形の墓石を祭祀場として、それを取り囲むように集落が形成されていたらしいのです。
…墓地をどこか遠くに追いやるのではなく、日常の生活の場から常に見えるところに、という点で、縄文の人たちは、死者と共に生活していたのか…と思いました。

次に、古事記に見られる、大国主命の国譲りのいきさつ。
託宣の神である事代主命(ことしろぬし神)と、軍神である建御名方神(たけみなかた神)から国譲りを迫られた大国主命は、代を譲っていたのか、子の八重事代主命(やえことしろぬし神)に返答させます。

八重事代主命は大国主命に国譲り承諾の言を告げます。

 

こうして平和裏に国譲りが行われるのですが、このときだけでなく、古事記の記述は、最上位にある天照大神(あまてらすおおみかみ)でさえ、何か問題が起こるとみんなに「どうしたものか」と相談する、というのです。

東川宮司曰く、古代日本では、既に民主主義であったのでないか、と。

西洋のたかだか17世紀に始まる民主主義と比べるべくもないほどの歴史を持つものではないのか、と。

…これは、なかなか面白い視点でした。

 

引き続いて、稲作が信州を残して東北まで広まった頃、最後の土地として信州に稲作文化がもたらされ、縄文の神モレヤ神と稲作文化を持つ建御名方神が諏訪で出会ったときに交代劇が起こるのですが、なんと、もともと祭られる神であったモレヤ神が、建御名方神を祭る神官になったというのです! …びっくり!

モレヤ神の末裔が、現在の当主、守矢早苗さんという方だそうで、今は諏訪大社の神職ではないそうなのですが、諏訪の御柱祭では、人々の精神的支柱として慕われているそうです。

…現在に至る裏話までお聞かせいただけるのは、東川宮司ならではで、有り難いですね。

 

最後は神武天皇の話。猛々しいイメージのある神武天皇。

けれど、稲作や養蚕など技術を伝えてきた側面もある、というのです。

ですから、以前は「東征」(多分…九州から東に向かって、征服してきたイメージ)と言われていたのが、「東遷」(これも多分…東に向かって、遷(うつ)す、つまり変化をもたらす、イメージ?)に変わってきている、と。

もちろん血なまぐさい争いも行ってきた神武天皇ですが、最後は、饒速日命(にげはやひのみこと)と争ったとき、お互いに天孫だと主張し、その証拠を見せ合って同じものを確認して、平和的に国譲り、大和の統一が成され、神武天皇として即位した、ということです。

 

2時間が、あっという間でした。

また、参加しようと思います。

 

画像は、カフェ「みとしの森」に続く道。

あ、アンジーも一緒に行ったので、ちょっとばかりお目見えを。

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