あれは…確か1月22日のこと。
いつものように夕方に母のところに行った時、テレビがついていて、そこでショコラティエが紹介されていた。
うーん。MBSのミントという番組。「朝駆け夜討ち」のコーナー。だったと思う。
洋菓子マウンテン。京都府福知山市。
なんでも。ワールドチョコレートマスターズ2007で優勝した水野直己シェフのお店だそうで。
お父さんがお店を開いて。だから二代めなんだけど。
子ども時代は全く、お父さんのお菓子を食べなかったそうな。
学校を出て、東京に修行に行くなら紹介してやると言われて、
東京に行きたいがために、話に乗った、と。
それから。フランスに留学もして。
で、帰ってきた。故郷に。
フランスでは、どんな田舎にでもおしゃれなお菓子を作るお店があって、
町中の人に親しまれていて、それが素敵だった、と。
お父さんが亡くなって、だけど、お父さんが作ったチーズケーキを懐かしむ人たちがいて。
今でもそのレシピで作ったチーズケーキが一番人気、なんだとか。
お父さんは、賞とかに縁がなかった方のようだけど。
でも、そんなお父さんの生き方をいいなあと思っている、様子がうかがえて。
そうなると。
行ってみたくなるじゃない?
で、調べました。
京都府福知山市猪崎小字山本、に行くには、と。
135キロ。うーん。2時間近く。
ちょっとためらって。
だって、ね。
昨年2月、潮岬に遠出して、多分疲れが出て、それがきっかけで調子を悪くしたから。
…大丈夫かなあ…と。
不安に思っていたら、ある友人から「でも、昨年は人と一緒に行ったから、自分のペースではなかったでしょ?
自分のペースで行くなら、大丈夫だよ」と後押しされて。
そうか。と、気を取り直して。
まあ、ぼちぼちと行こう、と。
平日は11時開店。
「テレビに出たら、もう行列だよ!」と言われ、早くに出ようと思っていたのに。
結局9時出発。
高速で行くことにした。
第二阪奈で、トンネル越えして。近畿自動車道から中国自動車道に出る。
それから。舞鶴若狭自動車道に入り。福知山インターで降りる。
やっぱり2時間。
着いたら、11時5分過ぎ。
店は開いているはずなんだけど、やっぱり行列が。
ソーシャルディスタンスを取って、店内入場制限、だとか。
少し待つ。
駐車場入り口。
素敵なエントランス。
これは、入り口横のエンブレム。
入ったら、チョコレート売り場とケーキ・焼き菓子売り場が違っていて。
チョコレート売り場の陳列を見る。
で、注文して。車に戻る。気がついたら12時。
せっかく高速使ってここまで来たし。
遠くに見えるは福知山城。
まあ。あそこぐらいには行くか、と。
少し車を走らせる。
福知山は明智光秀が治めたところ、なのね。
今、大河ドラマで「麒麟が来る」、もう少しやっているから、記念館だのが目白押し。
一応、入ってみました。(アンジーは抱っこ紐の中でおとなしく。)
明智光秀が「本能寺の変」の時、その場に行っていなかったことがわかった、
というような新聞記事を最近見た気がするのだけれど。
裏切り者、謀反人、という評価ではなく、もっと別な評価をしようとする試みもあるような。
時代考証をしたどこかの大学の先生の語りのVTRを見て。
「本能寺の変」のあとの、十何日間かの光秀を追ったドラマ映像も見て。
…そうね。強者の論理では見えないものもある。
でも敗者の、「願い」のようなものは、受け止めたい、気がする。
だから、福知山の人たちは、治水をし、税の免除をした光秀に心を寄せ、「御霊神社」に光秀を祀る。
そうか。
と、ひとときをお城で過ごす。
天守閣からの眺め。
…まあ、光秀だって、こんなふうにここから橋が掛かっているのが見えるなんて、思ってもなかったろう。
さて。2時。帰ることにする。
いろいろ迷ったけど、帰りは高速を使わないことにした。
地の道がどんなか。知りたくて。
で、173号線を通り、9号線を通り、して、池田から四条畷に出て、163号線を通って帰った。
やはり、時間が掛かって3時間。
はい。私のプチ旅行は、無事終了しました。
あ、買って帰ったチョコ、ね。
数はないけれど、ご縁のある人に、少しお分けします。
画像は、今年のバレンタイン用新作の「アンジェ」と2007年優勝の「杏と塩」。
家にあったネコヤナギを添えてみました。