コロナ禍が始まって、それ以来、行き来が途絶えた広島。
新幹線で新大阪から1時間半乗れば着くところ。
家からでも3時間あれば広島駅に降り立つことができるから。
それまでは、割と気軽に行き来してた。
今回、なんで急に「行こう!」って思ったんだろう?
子どもがこのお正月は帰れない、って言ったから?
それもある。まあ、帰ってくるのを待っているだけでなくても良くない? と思ったのはきっかけだけど。
なんか。子どもに、だけでなくて、古い友人たちにも、同僚にも、それから、広島で私に大きな影響を与えてくれたカウンセラーさんにも。
会いたくなった。
会って、近況報告をしてく中で、たぶん、今の私の立ち位置を確認したくなった、んじゃないかと思う。
そうそう。思い出した。
広島の古い友人のひとりが、電話をした時に、年末に油彩・水彩画で初めての個展をする、って言ったから。
見に行きたくなった。
けれど、年末にはもう予定が詰まっていて。ちょっと動きが取れなかった。
ならば、1月入ってからはどう? と思って。急遽、予定を立てた。
決めたら、私の動きは早い。
たったと、会いたい人に連絡をとって。
2泊3日の日程で、子どもを含め9人に会うことになった。
友人の絵は。とてもいいものだった。
退職してからの5年間で描いた絵の一部(全部で300ほどあるらしい)を見せて貰って。
いい絵だと思った。
…まあ、私は。1月13日にキャラリーヒルゲートで安野光雅のリトグラフ、買っちゃったから。
ちょっとお財布事情、大丈夫か? があるけど。
分けていただこう、と思った。…私の寝室兼仕事部屋、には。絵が1枚もないから。
私の仕事机の前の壁には、大判のオードリー・ヘップバーン(カレンダーだった)が4枚、ポスター代わりに貼ってある。
まあ、これを3枚に減して。安野光雅を飾る空間を作って。(これは檸檬色の壁紙)
友人の絵は。
ベッド周りの白い壁に掛けたい気がする。
…ああ! やっぱり。モノトーンのと、彩色のと。2枚いただこう。(支払いは来月からにして貰おう)
それから。
父が亡くなった4ヶ月後に。私の不調が始まって。
初めて仕事を休んだ日々。
もうひとりの広島の古い友人に紹介されたカウンセラーさん。
3ヶ月。毎週お世話になった。
広島を離れるに当たって、ご挨拶をしたきりで。
だから、9年振り、かな。
彼女は私より随分年上だと思ってたけど、80になられたなんて! 知らなかったよ。
広島2日目の午後に約束してたけど、どうやら、何かの日程と重なった、ようで。
3日目、同い年の元同僚と会った後、9時半に五日市駅で会うことになった。
宮島口の牡蠣屋さんまで、牡蠣の買い付けに行く、のを車で送ってくれる、という。
その間、少しおしゃべりできるね、ということで。
元々、「従軍慰安婦問題」とか、女性問題に関わっていらっしゃったのは知っていたけど。
今は、それらも、だけど、教科書問題とか、「憲法九条の会」より先にできてたという「第九条の会ヒロシマ」とか。
いろんな活動の資料も用意してくださっていて。
車の中では、専ら私の近況を聞いてくださって。
カナダ人で牧師さんであった夫君は、2021年に100歳を迎えて、間もなく亡くなった、とのこと。
ボブさん。大柄な、優しい目の人。
牡蠣屋さんでは。
これまた懐かしい人に会えて。9年振り。
廿日市西高校の進路指導室に事務で来ていたKさん。
まあ、そもそもは。彼女に紹介されて、このお店で牡蠣を買うようになった、んだけどね。
まだお店に出てるって知らなかったよ。
奈良にも来てね、お泊まりしていいから。そう言って別れた。
買った2キロの牡蠣は。全部オイル漬けにします。
帰りはJR阿品駅まで送ってもらって。
別れ際に、ハグしてもらった。
まだまだ大丈夫、とは思うけど、動けるうちに奈良にも来てください、と申し上げて。
はい、そうする。奈良に行く予定を立てる、とおっしゃってくださって。
嬉しかった。
後は、広島駅に向かうだけで。
そのまま、新幹線に乗り込んで、帰途に着いた。
結局10人の人に会えた、ね。
それぞれの人とそれぞれの時間を過ごし。
そして、ひとりの時間を過ごし。
私は。やっぱり、人と会うこととひとりの時間と、両方必要なんだ、と思った。
まあ。アンジーがいる、からね。
アンジーがいなくなったら。…そう思うだけで、鼻の奥がツンとして、涙が出てくる。
私の試練は。アンジーが亡くなったあと、なんだろうな。
でも! 約束したから、ね。今度はママのお腹から生まれてくる、と。
(息子とも、そんな約束したのかな? と思ってしまった。。)
私の泣いたり笑ったり、を側でじっと見ているアンジー。
そうね。「見ている」だけで何も言わない(言えない、かもしれないけど)、のがいいんだ。
見守られている眼差しを。私は周囲の人にどれだけ感じて貰えるか。
今後は、それが大事、な気がする。 (今日は2000字)
画像は、座椅子をいつの間にか自分のものにしたアンジー。
気がついたら、うとうとしてることも増えた、ね。…確実に年を取ってる、ね。。