折々のことば。2024年6月13日の津野海太郎の言葉。
マニュアルとか手引き書のたぐいは、たんに正確に書かれているというだけではあまり役に立たない 津野海太郎
鷲田清一の解説。
パソコンのガイド本がそうだが、正確を期すよりも、どれだけ「やる気」を引き出せるかが勝負だと、評論家は言う。
正確さばかり求めると、記述が増え、限りなく分厚くなって、読む気が失せる。
それよりうんと早くて確実なのは知り合いに訊(き)くこと。
マニュアルをのぞき込むより良い仲間をもつほうが大事。
『歩くひとりもの』から。
うん、まあ、そうね。
無味乾燥な「正確」な記述より。人の「おはなし」を聞く方が好き。
その人の惹かれた箇所に同じように自分も反応するかどうかはわからないけど。
でも、なぜその人がその箇所に惹かれたのかを聞いていると。未知なる世界に誘(いざな)われるようで。
それが面白い。
ああ、この人だから、この部分に惹かれたのだな、と「その人」のありようも同時に分かって面白い。
まあ。そんなもんでしょ?
富雄にあるアロマの教室、「メディカアロマ」に通って、たぶん、もう10年近くなる。
最初は、カウンセリングルームに来られた方に、症状に合わせたアロマのブレンドオイルを提供できるように、と思ってのことだったけど。
それでアロマの資格も取りたかったわけだけど。
もうとっくに「資格」も取って、でも月1の勉強会に通っているのは、中田先生のお話が面白いから。
中田先生。私より少しお若い、と思うんだけど。
精油から作った化粧品を使われているせいかどうか。出会ったときと変わらずお綺麗。
そして、半端ない「アロマ愛」に溢れていて。
お話くださる内容が、10年経っても面白い。
「本当にこの人はアロマがお好きなんだな」と。最初にお会いしたときから感じてきたけど。10年経っても変わらない。
まあ、ね。
私も、授業の組み立てを考えるのが好きで。
「何を、どれだけ、どの順で」がカリキュラムだから。
昨日は、2024年度のILBH(生駒・ローカル・ビジネス・ハブ)参加者で、2023年参加者の私にFBの友だち申請して来られた方(だからリアルで会ってない人)の記事にコメント書いたら。
ひょんなことから、私の現代文の授業開きの話になって。
うん、まあ、これも。
私が『百万回生きたねこ』という絵本が好きで。
これをどうやって、高校生に楽しんでもらうか、考えて。
小さな子どもは子どもなりに。高校生は高校生なりの「楽しみ方」がある、と思って。
小さな子どもと同じようにも楽しんでもらって。同時に、高校生なりの楽しみ方も知って。
まあ、そうね。グリコの「1粒で2度美味しい」を、やってみたかったの。
授業の入り口は変えなかったけど。授業内容は、毎年更新していった。
だって、おんなじじゃあ、面白くないもの。
私が飽きる、よね。
そうやって過ごした31年。
今は? 今はカウンセリングで何してる?
月ヶ瀬のさっちゃんをゲストに迎えてのラジオ収録で。
「まこさんは、カウンセリングで何をしているんですか?」と問われ。
一瞬考え込んだあと、私は「対話、してます」と答えていた。
つまりは。私にとって、授業もカウンセリングもおんなじだったんだ! と気づいた瞬間だった。
それで、昨年末に声が出なくなって、ラジオを休むことになって、そのまま今に至るけど。
私にとって、とりあえず一応の目的は果たした、やり終えた気持ちでいるのは、それが分かったからだと思う。
現在、「学び直し」をしたい30代のクライエントさんに、カウンセリングではなく国英数の3教科の学習を始めている。
まあ。英数は高校レベルになると、ちょっと私は無理だけど。できるところまで一緒にやってみようと思っている。
「楽しい」と言ってもらえるのが、何より。
さて。次はどんな地平が見えてくるかな? (1,700字)
画像は2021年4月10日に撮ったチューリップ。
たしか、朝のアンジーとの散歩中、だったと思う。
陽に透けて。色とりどりに咲いていた。
私も。これからだって、色とりどりの花をいくつ咲かせてもいいんだ!という気がする。