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完璧な選択なんてない〜「折々のことば」鷲田清一 #3103〜

2025/02/16
完璧な選択なんてない〜「折々のことば」鷲田清一 #3103〜
折々のことば。2024年6月1日の山口雅俊の言葉。

「完璧な選択なんてない だからとりあえず選ぶ とりあえず選ばない それでいいんじゃないか」   山口雅俊(脚本)


鷲田清一の解説。

人生の岐路に立つ娘らを前に、父が恒例の大演説をぶつ。
何を選んでも、それが正しかったか後で不安になる。
正解を求めるより、選んだものを正解にしてゆく方が大事だと。
虚をつかれるも、まずは聞き置くに止(とど)めるところが、娘たち、父よりしたたかかも。
フジテレビ系のドラマ「おいハンサム‼︎2」(原作・伊藤理佐)の最終話から。

 
テレビドラマ。まるで見なくなって久しい。
40代ごろまでは。あんなに「月9」とか「金10」とか。楽しみにしていたのに。
このところなんて、9時になったら寝落ちしてたりして。

なんか。よっぽどでないと。
そうね。最後に観たのは堺雅人の「半沢直樹」ぐらいか。これが2013年、らしい。ということは12年前。
あ、その前に。織田裕二と鈴木保奈美の「スーツ2」もあったか。これが2020年、だったようだ。

これらは全く自分の「日常」とかけ離れた世界で。だけど、なんか、「こんな悪人、いるよね」と思わせ、それに全力で対抗する主人公がいて。
まあ。ホントに「スカッとする」。

それからのちはテレビドラマからは離れたので。
「おいハンサム‼︎2」と言われても。そうか、そういうドラマがあったんだ…というぐらいで。

「とりあえず選ぶ とりあえず選ばない」。
うん。私、どちらかと言うと、何事も「即決」で。
あんまり迷いはなかった。
あ、教員の仕事を辞める時には。さすがにちょっと「保留」にして考えた。
それは、人生の大きな決断だったから。

一昨年前、上野千鶴子さんのオンライン講座で、画面越しに質問する機会があって。
その時、自分の状況を説明するのに、「父が亡くなって、母に帰ってきて欲しいと言われて…」と話したら。
「そういった外的要因以外に、自分に『内的要因』もあったわけでしょう?」と即座に看破された。
さすがだなあと感服したのを思い出す。

そうね。私自身、自分の人生に「手詰まり感」があって。
変えたかった。
2014年の年度末、2015年3月には。おそらく私は早期退職するだろうな、と思ったけど。
1年かけて、じっくりと自分に確認する時間を必要とした。
そして予定通り(?)2016年3月で退職した。

そんなふうに。丁寧に自分と向き合う時間を取ることもあったけど。
大抵は「即決」。
母との同居が苦しくて、もう1つワンルームを借りた時も。
(あれは、息子の一言が効いた。「1ヶ月離れて暮らしてみて、今後のことを考えてみたら」と彼は言ったのだ。)
土地を買って家を建てたときも。

「それがいい」と思えば。まずはやってみる。
それから、考える。
だけど私には、鷲田清一が言うような「正解を求めるより、選んだものを正解にしてゆく方が大事」という発想はなかった。
そんなふうに言葉にされて、逆にびっくりした。
私には。「正解」を求める気持ちがまるでなかった、んだと気づいた。

「正解」かどうか、と考えたことはない。
私はどうしたいんだろう? を考えても。
人が見れば、「それは間違ってる」と言うかもしれないことでも。

たとえば。
「結婚改姓」に疑問を持つ私は、婚姻届を出さないままに出産した。…確信的「事実婚」だったから。
子どもが生まれた頃は、まだ「非嫡出子」の相続権は1/2だった。
でも! それなら私が「嫡出子」を産まなければ済むことじゃない! と思った。
父方の「財産相続」を当てにするくらいなら! 私が子どもに財産を残してやればいい、と思った。

そもそもは、こんな私の子に生まれて「申し訳ない」のだから(当時、自尊感情がまるでなかった、ので)。
それ以上に「申し訳ない」ことなどないと思った。
だから社会的差別の問題は、私がカバーする、と思った。

…それで、私には「選んだものを正解にしてゆく」という発想もなかった、ことに気づいた。
そもそも「正解」を求めてないんだったら。
そんな発想にもならない、わね。

「正解」なんて、求めない、方がいいんじゃないの?

「正解」を求めるような窮屈さに自分を留めておくより。
もっと自在に、やっていっていいんじゃない?

ちょっと鷲田清一さんに、「物申したく」なった朝でした。

画像は、2021年4月11日に撮った、街角のチューリップ。
咲き始めのふわっと開いた花弁の「夢みる」感じが、目に止まりました。

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