今年の桃の節句も終わりましたね。ゲシュタルト仲間のともこさんが、ご両親からの雛人形を大事にされていて、その画像をアップされているのを見て、私の雛人形は確かネズミがかじったからもう捨てるよ、といつぞや母から言われたことを思い出し、今更なんですが、三人官女も五人囃子もいらないけどお内裏さまとお雛さまぐらいあってもいいような気がして、母にそう言ったら「ほんま? じゃ買いに行こうよ」ということになって、3月4日にお店に行きました。
シーズン後のお買い得狙いだったのですが、どのおひなさまを買うかで母と意見が分かれました。私は比較的こじんまりとしたものでいいと思ったのですが、そして、お人形の着物の柄などでこれがいいかなと思ったものがあったのですが、母は「私、これがいい。このお内裏さん、面長でよろしいやん」「でも、ちょっとサイズが大きいよ」「このお顔がいいの!私、面食いやから」と、譲りませんでした。
誰の雛人形?と思ったのですが、まあ、いいかと母の望むようにしました。
私の父も母も親の愛情に恵まれていなくて、だから私に執着したのではないかと私はある時から思っていました。私に何かを与える基準は、自分たちが親からして欲しかったことでした。
雛人形もなんだか「母の雛人形」のようになりました。でも、それでいいやと思っている私がいます。…そんな風になるような気が、実はしていました。
私は今から母のインナーチャイルドを母と一緒に育てようと思っています。そう思うと、そんなに時間はかからない気がします。母が生ききれなかった子ども時代を、あれこれ用意してあげたら、母はどんな風になっていくのか、80近くなっていても、80を過ぎても、本人が望むなら人は変わっていけるものではないかと思っています。ちょっと楽しみです。
画像は、その後に行った、月ヶ瀬の梅です。