第3講は、一般社団法人シニアライフサポート協会旭川支部長であり、株式会社至誠の代表取締役社長の高橋一美さんから、「失敗しない終の棲み家の探し方〜新12のチェックポイント」というタイトルでお話しいただきました。
最近よく聞く「サ高住」(=サービス付き高齢者向け住宅)は、2011年10月改正の「高齢者住まい法」によって、ハード面(建物、建築)面の基準、介護サービスについての基準、入居時の金銭のやりとりにも基準を設けらています。
「サ高住」の役割は「生活支援」として「見守り」「相談」「食事の提供」があります。
「設備面」では、「バリアフリー仕様」「バス・トイレ・キッチン」設置、「一定以上の広さを保証」されたものです。
「サ高住」を探すには、インターネットが一般的ですが、実際の空室状況がわからなかったり、住宅の雰囲気がわからなかったりします。
そこで、今回の講義の目的は、下見に行って、どういったところをチェックすればいいのかという視点を提案する、ということだったと思います。
あ、忘れてました。民間の「介護施設紹介」は、紹介料が必要な場合もあるので、最初の確認が必要、とのことでした。
さて、シニアライフサポート協会が掲げているチェックポイントは12項目です。
1 経営理念
2 ヘルパー、スタッフ
3 健康管理
4 生活支援
5 介護
6 見守り
7 医療・看護との連携
8 緊急時の対応
9 食事
10 レクレーションや娯楽
11 自由度
12 家族対応
この中で、私が注目したのは、「11 自由度」の項です。
・介護保険の利用に関して選択の自由度はありますか?
・併設のディサービス利用などの強制はありませんか?
・ケアマネージャーの選択自由は保証されていますか?
・家事の時間や入浴の時間など制約がありますか?
・家族の訪問などの制約がありますか?
・プライバシーを守るためにどういう工夫がされていますか?
この内、特に「ケアマネージャー」については、ケアマネージャーは家族が「契約」するものだから、家族が自分で選べるのが基本、と言われていました。…知らなかったです。
あと、テキストには書かれていませんでしたが、見学の際のポイントを教えていただきました。
<見学の際のポイント>
◯外構…ゴミは落ちていないか? /ゴミ箱の状態は? /花が植えられているか?
◯玄関…鍵はかかっていないか(日中かかっていると、「拘束」されている可能性大)/清潔感は? /雰囲気は?
「元気なうちから意識しましょう」「複数見てから決めましょう」と言われたのが印象的でした。
画像は、生駒駅前ビルで見かけたツバメの巣。子どもはだいぶ大きくなっていました。