このところ、爽やかな秋空が続く毎日です。
秋の風景、といえば、欠かせないのが「とんぼ」です。
「赤とんぼ」は正式名が「アキアカネ」っていうんですね。ご存じでした?
私は、大学生の頃にそう言って教えてもらいました。
今朝は、工藤直子の「とんぼ」という詩を紹介します。
「とんぼ」 工藤直子
み・み・みる・みる・みれ・みよ
と
とんぼが せかいを みている
とば・とび・とぶ・とべ・とべ
と
とんぼが とおくを めざしている
(詩集『てつがくのライオン』・理論社・1982年刊)
…ふふふ…どうですか?
こんなふうに仕立てられると、古典の動詞の活用もすうーっと頭に入るような気がしませんか?
第1連は「見る」のマ行上一段活用です。
「まみむめも」のまん中の「む」より上の「み」が、全部の活用形(未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形)の最初に付いて、一段で活用するから、上一段活用。
第2連は、「飛ぶ」の「連体形」が「終止形」と同じなんですが…、それが抜けていますが、「ばびぶべぼ」(五段)のうち「ばびぶべ」と活用するから四段活用。
こんなふうに文法的には説明されるのですが。
なんか、ね。
とんぼがじっと止まっていて、目だけギョロギョロさせながら、周囲の様子をうかがっているような。
それから、さあ、飛び立っていこうかと、やっと決心ついたような。
そんなふうに思えるから不思議ですね。
…「とんぼ」に見ているのは、自分の心、かもしれません。
とんぼ一匹でさえも、なんだか心が癒やされます。
ちょっと心が疲れたときには、自然の持つ力に自分をゆだねるのもいいかもしれません。
昨日はあまりにいいお天気だったので、急に思い立って、母と杏樹(アンジー)連れて奈良の宇田の方、曽爾高原に行ってきたのですけれど。
ホント、よく考えたら30年ぶりぐらいで。
残念ながら着いた頃から曇りだしたのですが、でも、見渡す限りの薄(すすき)の中を歩いていると、ゆったりとしたいい時間が流れていきました。
自然の持つ力は偉大ですね。
それを再確認した一日でした。
カウンセリングルーム 沙羅Sara
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。
明けない夜はありません。
電話番号:090-7594-0428
所在地 : 生駒市元町2-4-20
営業時間:10:00〜19:00
定休日 :不定休