今年の1月9日に、カウンセリング中に電話が入っていて。
当然「留守録」にしていたし、電話にも出られなかったのだけど。
ちょっと声がくぐもって、録音されていたメッセージもよくわからなくて。
後で電話しようと思って、次のご予約をタブレットに入れておこうと思ったら、
ホームページの「お問い合わせ」でメールが届いていて。
「偶然ホームページを見ました。Nと申します。
平城高校1年の時の担任としてお世話になった、くずはら先生ではないかと思って、電話してしまいました。」と。
あらまあ…と、急いで電話して、少しばかりお話ししたのですが。
昨年10月に近鉄あやめ池駅前で、「整体院」を開設したのだとか。
昨日は杏樹(アンジー)をトリミングに預けた後、少し時間ができて、
急に思い立って、「今日の11時過ぎぐらいから、空いている?」と電話を入れました。
それから、「開店」お祝いのプリザーブドフラワーを用意して。
行ってきました!
これも30年ぶりぐらいの再会。
高校1年生の時、以来だものね。
2年生は彼の担任ではなく、それから私は奈良の公立高校を退職したので。
う〜ん…厳密に言うと、28年ぶり、ぐらいかな?
40半ばぐらいになっていた彼は、髪に白いものも混じっていて。
(いやまあ、私もそうなんだけど。私はマニキュアでわからなくしているだけで。)
「肩甲骨まわりをほぐす整体院」という名の通り、肩甲骨を中心に、今まで受けたことのないような施術で。
でも心地良くて。
もう、施術歴は14年だそうで。
持っている資格は「鍼灸師」「柔道整復師」とありました。
施術中の60分は、ほとんど私の、その後の「授業」の話をしていたように思います。
彼を担任していた20代の頃は、まだ、「授業」をライブのように感じるまでにはいかなくて。
まだ、「主題単元学習」も組んでなくて。
ただ、授業を一歩通行的にしたくはなくて、「伝えたい言葉」を1枚の紙に書き出して、それを中心に授業の組立てを試行錯誤していた、記憶があります。
その後、授業は、私にとって一度きりの「ライブ」のようなものに感じられていました。
同じ教材を扱っても、クラスが違うと構成員が違うから、当然「反応」が違う。
すると、「山を登る」にもいくつもルートがあるように、違ったルートをたどるようになる。
その、「その時限り」の臨場感が大好きで、だから、あんなに夢中になって、何年もの授業研究したのだと思います。
帰った後、彼からメールが届いていました。
“本日は来院してくださって、ありがとうございました。
30年近くのトキを経て、先生の探究をかいまみるかのようなひとときであったことに、感謝申し上げます。
マッサージが終った直後に、
「授業をまた、やってみたい」
とお話しされました。
からだがほぐれ、エネルギーが流れて身体の外と内が交流するような感覚が生まれていると、その人のほんとうにやりたいことや純粋な想いを表現されることが多いように思います。
ですから、個人的にはマッサージが終った直後の「ことば」はとても大切に受け止めるようにしています。
授業への想いを「1回限りのライブなのよ」という表現で、個人個人が出会いと交流の体験のかけがえのないひとときをみんなでわかちあうことの大切さをお伝えしてくださったように思います。
その話を聞いていると、私もまた、マッサージを通して自分と相手とを出会わせて、その間合いからエネルギーが生まれてくることを伝えようとしてきたことと本当に似ているなァと感じました。”
勝手に引用してはいけない、と思うのですが。(Nくん、ごめんなさい。)
「カウンセリングもいいけど、授業をされたらどうですか?」なんて言われてしまった…。
そうね。本当に授業は好き。どんな形で、何ができるのか、もう少し考えようと思います。
画像は、アンジーを迎えに行った後、馬見丘陵公園に行って撮った、クロッカス。
※追記