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自分の内に起こってきたことと対話する〜高森美紀子さんのゲシュタルト・ワーク(2)〜

2018/04/23
自分の内に起こってきたことと対話する〜高森美紀子さんのゲシュタルト・ワーク(2)〜
高森美紀子さんのゲシュタルト・ワークの続きです。

昼休憩を挟んで、白板に次のような図式を描かれました。



 

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|「欲求」→「受容」→快 →ヤル気      |

|    →「阻止」→不快→イライラ→言語化 |

|                 →身体化 |

|                 →行動化 |

|                      |

|※イライラを爆発させてしまう                        |

|       →反社会的行動(非行)            |

|   →非社会的行動(家庭内暴力、不登校)       |                               

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

高森さんの説明の要点は3点あります。

 

まず、欲求が阻止されて生じたイライラが「行動」に出て、爆発させてしまった場合、それが自分のテリトリー内でなされるのが「非社会的行動」。
それが、家庭や自分の所属している集団外で起こるのが「反社会的行動」、ということ。
つまりは、この2つの根っこは同じなのだということです。

2つめに、欲求が阻止された結果、出てくるものには3種類あって、それは「行動」以外には「言語」「身体」。
ストレスが身体の不調となるものに、鬱があると思います。

3つめに、「問題行動」に遭遇した場合、高森さんは大元の「欲求」を探された、ということ。
「自分が欲しいものを欲しいといえることの大切さ」を言われました。
そして、その「欲しい」を聴いて貰える人の存在が必要だということ。
「『受容』にしても『阻止』にしても、人が介在している」と言われたことが印象的でした。


さて。ワークの時間です。
私は二人目にワークを受けました。

今回、私は特にワークを受ける気で参加したのではないのに、高森さんの自己紹介などを聴いている内に、高森さんの前に座ってみたくなったのです。
何か、抱えている問題があって、それでワークを受けたい、というのではない。
ただただ、高森さんの前に座ってみたくなったのです。

これは、オーストラリアのマイク・リードさんの時以来でした。

高森さんの前に座った私は、じっとその目を見つめていて、今年に入って私に起きた「28年ぶりの出会い」について、それを一緒に味わってみたい気持ちが湧き起こってきました。

1月に入って、高校1年を担任した人から電話がかかってきたこと。
そして28年ぶりに会った彼と話をしていて、私は急に木村敏という精神科医の『ひととひととのあいだの病理』という本を思い出したこと。
私の本棚にあったその本を貸して、彼にとても感謝されたこと。

彼は、自分が整体の施術で「ひととひととの間合い」に生じるエネルギー交換について考えてきたけれど、それはこの本に全部書かれていて、自分のオリジナルと思っていたことがそうではなくて、ある意味本当にがっかりしたと言った。
私はそれを聞いて、即座に言った。「あなたはまだ44でしょう? 木村敏さんはもう80過ぎのご高齢なのよ。木村敏さんを超えていったらいい。あなたにはまだ時間がある!」

「そうなんですね」と彼は言った。
「そうよ。」と私は答えた。彼はうーんと唸って、「わかりました」と応えた。
そして、その後のメールに、そして自身のホームページのブログに、こんな風に書いてくれた。
「28年前に出会っているけれど、本当に出会うためには28年の時間が必要だった」。

そんな「有り難い」(=滅多にない)出会いを、私は高森さんともう一度味わいたかった。
高森さんは、ワークの最後に「なぜ、私と、と言ったの?」と聞かれました。
私は、う〜ん、と想いを巡らせて、「子どもと関わってこられた高森さんだから、何か通じるものがあるように思えて」と答えました。
「そうね」と高森さんは応じてくださいました。


2日目。
チェックインで、あるいは、午前中のワークで、話された言葉で印象に残ったものを書き留めておきます。
・自分がラクになることをやっていく。
・自分のパワーを出せる場で、出す練習をする。
・近しい人ほど腹が立ったり、こころが波立つのは、「投影」「融合」「反転」が瞬時に起きるから。
・(高森さんは)ゲシュタルトを学んだことによって、ゆっくりと自分の起きたことを再体験できた。それで、自分のことがわかるようになり、生きた理論がわかるようになった。
・「清く正しく美しく」ない生き方をすると、悲しいこともいっぱいつくり出す。その悲しさをどう受け止めるか。悲しみの奥にあるものにきちんと気づいて欲しい。きちんと手当てをして欲しい。

CFO体験で、1番響いた高森さんの言葉は、「クライエントの言葉を自分の身体を通してみて、自分の身体が反応したことを、そのまま返せばよい」。
それは、高森さんが百武正嗣さんに言われた言葉だそうです。
どれだけ率直に自己一致させるか、それが鍵なのだと思いました。

でもそれは…私には馴染みのあることだと今、思い出しました。
授業をするのに、教室で教壇に立つときに、ゆっくり息を吐いて、自分をラクにすること。
変に力まないこと。14の時に、グランドピアノを抱えられるような気持ちでピアノを弾いた、あの感覚。

そんな風に、自分をナチュラルでフラットにすることが、これから起こる何ものをも受け止められて、対立ではなく調和を生み出すことを私は知っている。

そうね。そうなのね。あの感覚で私はクライエントさんに向き合えばいいのね。

それから。20分のCFOで時間切れになって、私は急いで、クライエントさん役の人に私の気づきを伝えてしまったのだけど。
私の中に起こった「気づき」をクライエントさんの中に起こるように働きかけないといけない、ということに今回気づけました。
それがファシリテーターのなすべきこと。
それはまさしく授業をするのに、あれやこれや「仕掛け」を組むのと同じこと。
こうですよ、と伝えるのではなく、「こうだったんだ!」という発見が起こる方が気づきは大きい。
…まさしく、私はそのことを組み立てるために10年もの間、授業研究をしていたのではなかったか。

ただ、ゲシュタルトのワークは、授業研究よりももっと微細に、そのときそのときに起きる自分の気づきを、身体の内で感じ取らないといけない難しさはあるけれど。

高森さんは、今後、どんな風に学んでいけばいいのかという方法まで教えてくださいました。
それは、自分自身がワークを受けるときに、ファシリテーターのあれやこれやの働きかけ(=提案)を受け入れてみること。
その提案に乗っかってみて、自分の内に何が起きるかを見てみること。
そうすると、自分がファシリテーターになったときに、どんな働きかけをしたら何が起きるかをシュミレーションすることができる、と。

本当に、豊かな豊かな時間でした。
高森美紀子さん、ありがとうございました。また、お会いしたいです。

画像は、神戸・西元町のコーヒーショップ(少し薄暗くなってきた頃に撮ったので、ちょっとぶれています)。
今回、何かまた新しい扉が開かれたような気がします。

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