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「今、ここ」から始まる〜GNK主催ゲシュタルト・トレーニングコース最終回の信貴山合宿〜

2018/05/22
「今、ここ」から始まる〜GNK主催ゲシュタルト・トレーニングコース最終回の信貴山合宿〜
5月18日(金)から20日(日)の2泊3日で、信貴山合宿がありました。
昨年4月のベーシック・トレーニングコースでの合宿から1年余り過ぎての、アドバンストレーニングコースとしての、最後の合宿。

1年前からCFO体験は始まっていたけど、今回は百武正嗣さんのスーパーバイズが受けられるというので、ワクワク半分、ちょっと恐れが半分。

盛りだくさんな3日間だったのですが、自分が受けたスーパーバイズで私の今後の課題がはっきり分かったので、それを中心に振り返りたいと思います。

1日目のCFO体験。CFOとは、最低でも3人ひと組になってクライエント(=C)・ファシリテーター(=F)・オブザーバー(=O)役として、ワークを練習するもの。
クライエント役となったとき、私はこのところの心穏やかな状態を振り返ってみました。
昨年秋から今年の冬にかけて、いろいろあったけど、そしてまだ問題は解決していないけど、でも大丈夫、と思える私がいて。
心の中に葛藤がないから、エンプティーチェアを置く必要もなくて。
最後は、会場となった信貴山の宿坊、千手院の和室から見える、お庭の緑を眺めて終わりました。
…そう、「世界はこんなにも美しい。」と本当に思えました。

2日目は、参加者からの要望で、百武さんからフェルデン・クライスの手ほどきを受けました。
フェルデン・クライスは、ゲシュタルトと違って「精神的なことに触れないで身体だけでやっていく」ものなのだそうです。
そうして「身体が見えるようになる」のだとか。
フェルデン・クライスのグループセッションでは、講師が声を掛けて体感することをする。
そして、自然に身体への動きが統合されていくのを学び、自分の身体の動かし方を学ぶ。
「自分の身体の動かし方」とは、心地良い動かし方を10〜20回繰り返して、身体を通しての気づきを得るのだそうです。
百武さんもフェルデン・クライスを習得するのに4年掛かったと言われました。…ゲシュタルトと同じくらい掛かった、と。

人の触れ方には3つのレベルがあって。
ひとつは「皮膚のレベル」。これは動きを起こさない、安全な感覚。
もうひとつは「筋肉のレベル」。これで人の身体がわかるようになる、と。
たとえば、呼吸筋。その部位についていってあげると、そこが意識化できる。
さらに「骨格のレベル」。


大事なのは、「ネーミング(=専門用語)を作らない」ということ。

言葉にとらわれると、身体の感覚を失ってしまう恐れが出てくる、と。

たとえば、TAの「脚本」「禁止令」。理解しやすいが、逆にとらわれやすくなる。

ゲシュタルトが「未完了の問題」という言い方以上に詳しくしなかった(=細分化しなかった)のは、そのため。

そもそも「精神分析」が細分化されて、専門家でしか扱えないようにしてしまったことへの疑念から、ゲシュタルトは始まっている。


そんなレクチャーの後、2人ひと組になって相手の身体に触れて呼吸を開いていく、その繊細な触れ方を学びました。


そのあと、ワークを受けました。
私は、CFOの時と同じように今の状況を説明するつもりだったのだけど、百武さんの前に座ったら、何だかそれもわずらわしい気がして。
「いろいろあったけど、そして、まだ問題は解決してないけど、大丈夫、な気がする。」とだけ言いました。
百ちゃんは、下がってみるように言いました。…座布団ごと下がってみました。
次に、左に移るように言いました。…置いた座布団の左に移りました。
さらに、右に移るように言いました。…置いた座布団の右に移りました。
それから、座布団に戻るように言いました。…置いた座布団に戻りました。
その時初めて、あ、これから先も大丈夫! と思いました。
そしてやっぱり、庭の緑を眺めて終わりました。

たった15分のワークでした。

私は、何を行っていたのかが分からなくて、ワークの後に質問しました。
「なぜ、あちこちと動くように言われたのか?」と。
「そうやって、頭で考えない方がいい」と言われました。「(あなたは)すぐ、『思考』に戻す」と。
「『思考』に戻すと、せっかく生まれた枠組みが崩れる」(…という言い方だったのかどうか…ちょっと違う気もする…「形」だったかな?)
でもその言葉で、ワークはこれまでの自分の「形(=パターン)」を崩すためにやっているんだと、気づきました。

3日目。二人目にスーパーバイズを受けました。
ワーカーとなってくれた人の言葉に、私はいちいち反応してしまって。
百武さんからストップを掛けられました。

よどみなく流れるワーカーの言葉は、「ストーリー(=思考で作り上げた世界)」を語っているのだ、と。
そして、それに同じように絶え間なく言葉を挟む私に「そうすることで、何をしているのか?」と問われました。
「そうすることで、あなたも『ここ』に居ないようにしてるよね?」

はっとしました。そうなのか、と。いや、そうかもしれない、と。

仕切り直して。
言葉を止めて、ただただふたりして見つめ合って、『ここ』にいて。
そうして、自然と湧いてくる言葉を待つことにしました。

穏やかな、暖かいエネルギーの流れを感じました。

そうしていると、ワーカーとなってくれた人の「哀しみ」が私の中に流れ込んできて、私の目から涙が流れました。
それで私はそのことを相手に伝えました。

それから、「ストーリー」ではない、ワーカーの「気持ち」が語られ始めました。


大きな気づきがありました。
ひとつは、「今、ここ」にいることで、「感情」が動くこと。そこからワークが始まること。
もうひとつは、私の、つい「思考」に走りがちな傾向。

まずは、「今、ここ」にいて、そこから始まることを私は忘れないようにしようと思います。
豊かな豊かな学びの2年間でした。

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