先月下旬に石母田ななみさんの個展に出向き、そこで買い求めた小さなテラコッタが、昨日やっと届きました。
急いで梱包を解き、出てきた作品の裏には「バングラの記憶」とタイトルが貼られていました。
「バングラの記憶」か…と、彼女は、バングラデシュで何を感じたんだろう…としばしそのことに思いを馳せました。
ほんの僅かな時間の合間を縫っての訪問だったので、そして、作品を買い求めるとは思ってもなかったので、その作品にまつわることをお聞きするのを忘れました。
手元の個展案内のチラシには、略歴として「デザインの仕事をする傍ら、炭坑のスケッチに通う。ボルネオ島、イラン、バングラデシュに滞在、取材」とあります。
さらにご本人の自身を振り返っての言葉。
“私の好奇心は、直感的に行動させる。「蝶が飛び、その都度止まった先の世界を見せられる」と言った方がいた。
炭坑から、ひとを大切に描くことを学び、バングラデシュ、ボルネオ島、イランでの生活を通し、イスラム教のほとんどの人々は心優しく、慈愛に満ちた宗教であることを知った。”
…そうか。割と身軽に、思い立ったら即動く人であるらしい。
まあ、私もそうかもしれないけど。
テラコッタの女性をみつめていると、バングラデシュはどんな気候なのかと思えてきました。
…暑いハズよね? でもなんで、雪の中にいるような気になるんだろう? 白い色のせい?
「バングラデシュ 気候」で検索掛けて調べてみました。
“国土のほとんどが熱帯モンスーン気候帯に属していて、年中暑いイメージがあるが、1年は雨季と乾季、その間の変遷期と暦の上では6季ある。
一般的には4〜5月の暑季(小雨期とも)、6〜10月の雨期、11〜3の乾季に分けられる。
国内に恵みの雨を、そしてときには大きな洪水をもたらすサイクロンが襲うのは、4〜5月と10〜11月頃の季節の変わり目の時期。
乾季には、特に朝晩には寒さを感じることもあり、上着があると安心。” (「地球の歩き方」のサイト)
やっぱり気候の変化が厳しいんだ…。寒暖の差も大きいんだ。…雪までは降らないだろうけど。
カウンセリングルームの壁に掛けました。
これから折に触れ、このテラコッタの女性が何を語るのか、耳を傾けようと思います。
作品は、部屋の入り口近くに掛けました。