今年4月から「科目等履修生」として京都文教大学に週2〜3日通っています。
当初は今秋に大学院を受験するつもりで、その準備のために「聴講生」になろうと考えたのですが、この大学には「聴講生」制度がなく、それで期末にはレポートや試験がある「科目等履修生」になったのでした。
前期に5科目を水・木・金曜に取り、講義は楽しく、機嫌よく通っていたのですが、6月半ば頃から「このまま大学院進学でいいのだろうか?」と思い始めてしまいました…。
というのは、身体にアプローチするゲシュタルト療法を昨年から学び始め、そのダイレクトさを体感している私にとって、「精神分析」系統のアプローチがまどろっこしく思われてきたのです。
う〜ん…、このままなんとか大学院入試を突破しても、入学後、大学でカウンセリングのスーパーバイズ受けるのは、私にとって納得できないことが多くて苦しいかもなあ…という予感がしました。
けれど、「臨床心理士になろう」ということで自分を納得させて退職したわけだからと、ぐずぐずとこだわりを捨てきれずにいました。
とりあえず、7月末のレポート提出と前期試験を終えてから考えようと結論を先延ばしにして、8月を迎えました。
ずるずるとまだ、受験勉強を続け、大学院受験のための「研究計画書」まで書き上げたのですが(なんと踏ん切りの悪い!)、お盆前の8月12日に「あ、(受験を)止めよう!」と思いました。で、「どうする?」となって、お盆明けからルームの場所探しを始め、HPを作り始め、…今に至っています。
大学院受験を取りやめたのだから、もう大学には行かなくていいようなものなんだけど、後期授業として3科目分、授業料も払っていることだし…と、とりあえず授業の初回を受けてから考えようと、9月末、大学に出向きました。
なんと、3科目とも授業が面白い❗ので、引き続き、大学に通うことにしました。
なかでも「臨床心理学概論」が面白くて。
「箱庭療法」と「コラージュ療法」の関連を見出された、森谷寛之教授が担当されている講義です。
「精神分析の発展は物理学の発展と共にあった」「ニュートンの運動の3原則は、言って見れば『関わりの法則』」など、???な言葉が並びます。
▽運動の3原則 <精神分析>
1 慣性の法則 ➡ 関わらない関係(自分自身の状態)
2 運動の方程式 F=am(加速度✖質量) ➡ 関わる関係(関わる相手の状態)
3 作用.反作用の法則 ➡ 相互作用(逆に自分も同等の影響を受ける、転移・逆転移)
と、こういう関係性が見出されるそうです。
精神分析の発展には物理学だけでなく、化学の発展が大きく関与している。天体のように目に見える大きな物体間の解明から、微小世界を扱う化学は物理学から1世紀も遅くに始まった。しかしその、「目に見えるものから見えないものへ」の関心は、「心の解明」にもつながっていった、というのです。
ふう〜ん…。なるほど。
久しぶりに物理の方程式などを聴きながら、私の頭の中でシナプスがパチパチと繋がるのを感じたのでした。
きっと、若返りにいいかもね。
…でも、やっぱり物理学そのものは、よくわかんな〜い。。。