カウンセリングルームを開設して2年が経ちました。
なぜ、授業や担任といった教員の仕事が好きな私が、
新たに心理カウンセリングルームを始めたか、知りたいですか?
3年目に入るに当たり、ちょっと振り返ってみようと思います。
31年教員をしていて、勿論、仕事が辛いときもあったけれど、
基本、教員の仕事は好きでした。
父が亡くなって、母がひとり暮らしは辛いと言うまで、
定年まで勤める気でいました。
そして、奈良に戻っても教員を続けていく選択もありました。
けれど、何か、「お母さん」をサポートする仕事をしたいな、と思ったのです。
どんなお母さん?
仕事を持っていて、家事に育児に追われて、自分の時間がないお母さん。
子どもが不登校で、どうしていいのか途方に暮れているお母さん。
ひとりで子どもを育てていて、お父さんの役目もしなければいけないお母さん。
そう、これはみんな、かつての私です。
これまで半世紀生きてきて、そんな私の経験が、
今、困っているお母さんの「お困り」に役立てることはできないだろうか?
そう思ったのです。
躓いてばかりの私の人生。
それでも、その時はそれが精一杯だった。
良いも悪いも、
そんな選択しか出来なかった…
それでも、何とかやってこられたのは、
いろんな人の助けもあったからです。
それでも、自分の心の空白、というか、
淋しさ、空しさは、誰にも埋めて貰うことはできなかった。
「誰かに求めるのは無理なこと」だと分かるまで、
私はとても時間がかかった。
親の、「無償の愛」を求めていたんだと分かるまで。
小さい頃は、大きくて強く見えていた親も、
そうではないことが次第に分かってくる。
親もひとりの、欠点を持つ人間なんだ、と。
じゃあ、「絶対の安心」は何に求めたらいいのか?
人に求めるのではなく、自分の内(なか)に求めること。
「自分軸」をもつこと。
そう思い至っても、まだまだ未熟な私は、
周囲の出来事に、時に影響を受けたりします。
それでも、少しずつ、「自分軸」をしっかり持つように、
これからも歩んでいきたいし、
そんな風に歩めることを、お伝えできたら、と思うのです。
ずっとカウンセリングを受けないといけない状況は、
「依存」だと思っています。
自分自身が誰かに依存することを極力避けてきた私が、
人を依存させていいわけない、と思っています。
迷いのさなかにいるときには、依存してしまうこともあります。
けれど、その状態は、「ずっと」ではないはずです。
カウンセリングを終えられた方とは、
時に、「今、こんなことを始めました」などという
近況報告をし合える関係でいたいな、と思います。
そう、場所は違えても、
「共に生きる」感覚でつながっていけたら、と思うのです。
そんな気持ちもあって、
「ボイスアート・生駒」を始めることにしました。
比較的安価で、気楽に、参加できるグループワーク。
継続してもしなくてもよくて、
自己開示も自分がしたいだけで、OK。
朝に設定したのは、時に、お昼ご飯を一緒に食べに行っても…と思ったので。
新しいことを始めるのは、ちょっとドキドキなのですが、
でも、やってみようと思っています。
画像は、生駒山麓公園で撮ったアンジー。
カウンセリングルーム 沙羅Sara
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。
明けない夜はありません。
電話番号:090-7594-0428
所在地 : 生駒市元町2-4-20
営業時間:10:00〜19:00
定休日 :不定休