いきなり慈照さんは「私はこれから卵を一日3コ食べようと思うんです」と言われる。
「え?」と思っていると、「人生40年の時の栄養は菜食でもよかった。」
けれど…「人生70年の時の栄養は魚食でもよかった。人生100年の時代の栄養は肉食でなければ、持たない」と。
今、問題になっているのは「血管年齢」なのだ、と。
血管は筋膜が古くなると持たない。
筋膜は、タンパク質で出来ている。しかも、人間の筋肉に近いものでタンパク質を作る必要がある。
となると、手軽に取れる良質のタンパク質は卵。
卵はコレステロール値が高いからダメって?
でもね、卵のコレステロール値を測る際に、使った動物はウサギ。
そして、ウサギは「草食動物」だから、「肉食動物」である私たちの参考にはならない、と。
こんな風に、「情報は書き換えられる」必要があるのだ、と教えていただきました。
もうひとつ。
こころに残ったのが「慈悲」の話。
「慈」とは、慈しみ、世話をすること。
つまりは、「抜苦(ばっこ)」(=苦しみを抜く)在り方。それは、菩薩(ぼさつ)の在り方なのだ、と。
一方の「悲」とは、そばに立っていること。
つまりは、「与楽(よらく)」(=楽を与える)在り方。それは、如来(にょらい)の在り方なのだ、と。
なぜ法を説いたのか、と問われたときに、釈迦が答えたのは「悲」と。
単に人に教えを与えるためにだけ、と。
仏教は意志の宗教。つまりは人の「尊厳を尊重」し、「教え」をどうするかは、その人次第なのだ、と。
…つまりは、人を、「抜苦」されるのを待つ、非力な存在として見るのではなく、自分でなんとかする、なんとかできる存在として見たのだ、と思いました。
それが「尊厳を尊重」する、ということではないかと思います。
ゲシュタルト療法の、「自分で自分の人生の選択の責任を持つ」在り方が、私は気に入っているのですけれど、それは、実存主義哲学から来ているものだと教えられた記憶があります。
それ以前の、釈迦の教えに、既に個の尊厳を尊重する考え方があることに、ちょっと感銘を覚えました。
人の体質には、「与楽」体質と、「抜苦」体質とがあって、ご自分は「与楽」体質だと慈照さんはおっしゃいました。
お話を伺いながら、私も自分が「与楽」体質だと気づきました。
(最後まで人の面倒をみる、よりは、途中で「まあ、もう(これ以上)いいか…」と思ってしまうところがあるので。)
仏教では「知恵が増えると、苦は減る」と教えるそうで、まだまだ学び続けたい、と思ったことでした。
画像は、慈照さんのご自宅で祀られているもののひとつ。
全てを浄化する明王だそうで、トイレの神さまとして祀られるようになった、と。
お知り合いの方の手による仏絵だそうです。
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