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発信し続けないと情報が修正できない〜浅田慈照尼との対話(2)〜

2019/10/24
発信し続けないと情報が修正できない〜浅田慈照尼との対話(2)〜
「愚痴(ぐち)」とは、同じことを2回考えること。
2回、というのは、本当に2度という意味ではなくて、複数回の意。
それは「増幅」を意味し、脳の中で強化されること。
何が? …おそらく、心を悩ますできごとが。

真言密教では、瞑想の時に「蓋付きの入れもの」を横に置くイメージを持つそうな。
次々と現れる雑念を、その「蓋付きの入れもの」の中に、放り込んでいくのだという。
そして、「蓋付き」だから、放り込んだ雑念は、「入れもの」から飛び出すことは、ない。

「蓋付きの入れもの」は、禅では「ゴミ箱」。
アメリカのモンロー研究所では「宝箱」と称するそう。

…そうか、と思いました。
頭に張り付いて離れない、考えても考えてもどうしようもないことを、そんな風に「ひっぺ返し」て、横に置く方法を説いているんだ、と思えました。


さて。「発信し続けないと情報が修正できない」について。

いきなり慈照さんは「私はこれから卵を一日3コ食べようと思うんです」と言われる。

「え?」と思っていると、「人生40年の時の栄養は菜食でもよかった。」

けれど…「人生70年の時の栄養は魚食でもよかった。人生100年の時代の栄養は肉食でなければ、持たない」と。

 

今、問題になっているのは「血管年齢」なのだ、と。

血管は筋膜が古くなると持たない。

筋膜は、タンパク質で出来ている。しかも、人間の筋肉に近いものでタンパク質を作る必要がある。

となると、手軽に取れる良質のタンパク質は卵。

 

卵はコレステロール値が高いからダメって? 

でもね、卵のコレステロール値を測る際に、使った動物はウサギ。

そして、ウサギは「草食動物」だから、「肉食動物」である私たちの参考にはならない、と。

 

こんな風に、「情報は書き換えられる」必要があるのだ、と教えていただきました。

 

 

もうひとつ。

こころに残ったのが「慈悲」の話。

 

「慈」とは、慈しみ、世話をすること。

つまりは、「抜苦(ばっこ)」(=苦しみを抜く)在り方。それは、菩薩(ぼさつ)の在り方なのだ、と。

 

一方の「悲」とは、そばに立っていること。

つまりは、「与楽(よらく)」(=楽を与える)在り方。それは、如来(にょらい)の在り方なのだ、と。

 

なぜ法を説いたのか、と問われたときに、釈迦が答えたのは「悲」と。

単に人に教えを与えるためにだけ、と。

仏教は意志の宗教。つまりは人の「尊厳を尊重」し、「教え」をどうするかは、その人次第なのだ、と。

 

…つまりは、人を、「抜苦」されるのを待つ、非力な存在として見るのではなく、自分でなんとかする、なんとかできる存在として見たのだ、と思いました。

それが「尊厳を尊重」する、ということではないかと思います。

 

ゲシュタルト療法の、「自分で自分の人生の選択の責任を持つ」在り方が、私は気に入っているのですけれど、それは、実存主義哲学から来ているものだと教えられた記憶があります。

それ以前の、釈迦の教えに、既に個の尊厳を尊重する考え方があることに、ちょっと感銘を覚えました。

 

 

人の体質には、「与楽」体質と、「抜苦」体質とがあって、ご自分は「与楽」体質だと慈照さんはおっしゃいました。

お話を伺いながら、私も自分が「与楽」体質だと気づきました。

(最後まで人の面倒をみる、よりは、途中で「まあ、もう(これ以上)いいか…」と思ってしまうところがあるので。)

 

仏教では「知恵が増えると、苦は減る」と教えるそうで、まだまだ学び続けたい、と思ったことでした。

 

画像は、慈照さんのご自宅で祀られているもののひとつ。

全てを浄化する明王だそうで、トイレの神さまとして祀られるようになった、と。

お知り合いの方の手による仏絵だそうです。

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