昨日、夕方の杏樹(アンジー)の散歩に、いつもの通り母と出掛けて。
ちょっと、肌寒かったので、という理由で、このところのお馴染みの「ショート・コース」で。
自宅が見える辺りの、坂を下っていくと、いつもと違って子どもの声が聞こえてくる。
近づいて行くと、10名ほどの、小学生と見受けられる子どもたちが、ドッジボールをしている。
よくよく見ると、年齢に幅がありそうだ。
キャアキャア言いながら、嬉しそうに遊んでいる。
「あ、この子たち、マスクもしないで‥」母が咎めるように言う。
でも、母もしばらく眺めていて、「遊ぶのに、マスクしてられないよねえ‥」そんな風にも言う。
この小さな一角の公園で、これまで親子がキャッチボールをしているのを見かけたり、一輪車に乗るのを見かけたり、はした。
でも、こんな風に歓声を上げて、夢中になって遊ぶ姿を見るのは、本当に久しぶり。
ずっとずっと「自粛」してきて、もう耐えられない!感じで。
「遊びをせんとや 生まれけむ。戯(たはぶ)れせんとや 生まれけむ 遊ぶ子どもの声聞けば 我が身さえこそ動(ゆる)がるれ」
(遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうか。遊んでいる子供の声を聴いていると、感動のために私の身体さえも動いてしまう。)
なんとなく、梁塵秘抄(りょうじんひしょう)の一節を思い出してしまう。
こんな風に、子どもは難なく垣根を越えて、本来の子どもに戻ろうとする力を秘めている。
何か、ほっとしている私がいた。
画像は、一番最近のアンジー。ドッグサロンそらさんで撮ってもらいました。