『ねこはるすばん』を書店に買いに行ったら、
横にヨシタケシンスケの『あつかったら ぬげばいい』が置いてあって。
表紙は、またとぼけた感じの男の子が、
シャツを脱いでランニングシャツ姿で。
どこか遠くの方を眺めながら。
「せかいが かわって しまったら
じぶんも かわって しまえばいい」と呟いていて。
この妙な「脱力感」が、
ははは…と乾いた笑いを誘って。
つい。
買ってしまいました。
ヨシタケ シンスケの絵本は、一体何冊買った、だろう?
『りんごかもしれない』から始まって。
…うん、これは、りんごを前にして妙に懐疑的で。
『それしかないわけないでしょう』とか。
『おしっこ ちょっぴり もれたろう』とか。
何か、すっとぼけてる、のが笑えて。
今回は、さて。どんな感じ?

うん。そうね。なるほど。
我慢している必要は、ない。
それは、とっても簡単なこと。
そんな風に、
「◯◯だったら、△△すればいい」が続く。
まあ、そうだよね、と進んでいく。
私が秀逸だと思ったのは、これ。
うん。そうか。
「大人でいるのに疲れたら、足の裏を地面から離せばいい」なんて。
素敵。
確かに、ね。
地に足をつけた生活に疲れること、あるよね。
そしたら実際に、足を地面から離せばいい、のか。
足をぶらんぶらんさせて。
明日を夢見る。
そして。
最後はこんな終わり方。
ふふふ。律儀な。
脱がせたら、ちゃんと着せて。終わる。
買った時の帯には、16万部突破! ってあったけど、
昨日の新聞広告には26万部突破! だって。
第13回MOE絵本屋さん大賞第1位、だとか。
多分、ね。この脱力感がたまんないんだ、と思う。