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雨の俳句〜桃月句会 2023年6月7日〜

2023/06/08
雨の俳句〜桃月句会 2023年6月7日〜
久しぶりの桃月句会。
前回参加は昨年7月? …本当に。随分ご無沙汰してしまった。


今年の梅雨の入りはとても早くて。そう5月に梅雨に突入した。
え? と思ったけど。仕方ない。…今年の梅雨は長いのかな? 気がかりだけど。これも仕方ない。

倉橋みどり先生。今回は14の雨の句を用意してくださって。
最初に坪内稔典さんの句から。

 走り梅雨ちりめんじゃこがはねまわる



ふうん。これは取り合わせの妙だな、と思う。

「走り梅雨」とは、梅雨に入ったばかりの頃の、「梅雨の前哨戦」のような、雨。

そんな梅雨の雨と「ちりめんじゃこ」。


みどり 先生のご説明のとおり、ちりめんじゃこってはねてる、確かに。

真っ直ぐなちりめんじゃこって見たことない。

激しく降る梅雨の雨と、激しく身体をくねらせて固まっているちりめんじゃこ。

何の関わりもない両者が、稔典さんによって引き合わされて。

そして「離れがたい」ような関係に置かれて。…って、何か妙に可笑しくない?

ふふふ…という作者のほくそ笑みが聞こえてくるような。


という解釈説明に、思わず聞き入ってしまった。

…なるほど。ちょっといたずらっ子のような、「してやったり!」のほくそ笑みが見えてくるような。



他にも「若葉の時期に降る雨」という「緑雨(りょくう)」という言葉を知ったり、

「陳者」は「のぶれば」と読む文章語だと知ったり。


私のイチオシは


 梅雨冷えや指にまつはるオブラート    佐藤朋子


の句。

オブラートって今はもう見かけないけど。

子どもの頃に苦い粉薬を飲むときに使った、薄い、薬包み。

今は…「ひとりで飲めるもん」だったっけ? ゼリー状の、甘い補助剤。


オブラートの上に粉薬を置いて、最後に水をつけて包み込む。

子どもだから(?)、ちょっと水の量がうまくいかなくて。

べとっと指に付いてきたり。

オブラートが破けたり。

…そんな感覚を思い出してしまった。。。


梅雨で湿度が高くて、オブラートが指にくっついてくる不快感。

それが、梅雨時期の鬱陶しさと何か重なり合って。



それからもう一句。


 突支棒はづれて梅雨の入りにけり   加藤静夫


「突支棒」は「つっかいぼう」と読むなんて!

まあ、言われてみれば、そうだな、と思うんだけど。

突支棒が外れたら。一気にバサッと落ちてくる、かのような梅雨の雨。

いきなり、だし、それからいつ明ける、ともしれない状態に置かれて、なんだか茫然としているような。

そんな戸惑い感が一気に私の中に入ってくる。


ああ、面白かった。

また来月。


帰りの電車の中で、「レンタルスペース沙羅Sara」で、みどり先生に俳句講座を開いてもらう算段をした。


9月30日(土)14時から90分の講座です。

秋の句と恋の句を取り上げていただきます。

美味しいケーキとお茶付きです。

ご参加、お待ちしています。

画像は、会場の松前旅館さんのところで見かけた掛け時計。
木のフクロウが、やたら周囲の柱・壁とマッチしていることにちょっと感動。

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