講師をお招きしての講座、レンタルスペース沙羅Saraで初めて行いました。
うん。まあ。レンタルスペースを作ってから2年経つ、けれど。
コロナ禍で人が集うのはなかなか難しくて。
そんな中で、やっと、という感じ。
記念すべき(と、講師ご自身はお知りにならないことですが)初講座は、俳人の倉橋みどり先生。
PRも兼ねて、当日取り上げられる句を、2、3上げてくださいね、とお願いしたものだから。
みどり先生があげてくださった句を、Facebookでこんな風に紹介しました。
【古池や蛙飛びこむ水の音】
芭蕉の有名な句です。…古池、というからには、奥まったところにある池なんだろうか? 飛び込んだ蛙は、1匹だけ?
蛙が飛び込んだ時の音はポチャン? それともボチャン?
…などなど。いろんな情景が浮かぶ中、さて、倉橋みどりさんは、なんと?
答えは、9月30日(土)の俳句講座で!
お申し込み、受け付けています!
https://www.sara-green.info/webform_48.html...
画像は、今朝の夜明け前の風景。5時過ぎの東の空。
段々と、日の出が遅くなってきました。。。
…9月3日の夜明け前の写真を添えて。これは家のウッドデッキから撮ったもの。
【菜の花や月は東に日は西に】
蕪村の有名な句です。菜の花の季節。それは春、ですね。まだ春浅い時期。
東に見える月はくっきり、なんだろうか? それとも朧月?
…などなど。いろんな情景が浮かぶ中、さて、倉橋みどりさんは、なんと?
答えは、9月30日(土)の俳句講座で!
お申し込み、受け付けています!
https://www.sara-green.info/webform_48.html...
画像は今朝の日の出。家のウッドデッキからの光景です。
随分遅くなってきて、もう6時前でした。
9月10日の日の出の写真。これは、門扉と玄関の間の庭から撮ったもの。
【唇噛む朱さ蕾の八重咲】
今年の倉橋みどりさんの作品、だそうです。
まずは、読み方「くちびるはむ しゅさつぼみのやえざき」でいいんでしょうか?
唇を噛み締めたほどの赤い色。朱色は、確か鮮やかな赤、だったような。。。やはりこれは八重咲きの桜?…さて、倉橋みどりさんは、なんと解説される?
答えは、9月30日(土)の俳句講座で!
お申し込み、受け付けています!
https://www.sara-green.info/webform_48.html...
画像は、昨日届いた、アイアンの壁飾り。ハイビスカス🌺があしらわれていたけど、ちょっとこの赤、でもいいのかな、と思ってみたり。。
これは玄関先に飾った、アイアン猫。黒、だけど、ハイビスカスの花はきっと赤いだろうとイメージして。
【花の雨透き通つてゆくいのちかな】
今年の倉橋みどりさんの作品、だそうです。
花の雨、ですか。。せっかく咲いている花に雨が降っていて。
それがちょっとの雨ではなくて。しっぽりと濡れそぼっていて。
それで花びらが段々と透明になってきて。その色落ちに花のいのちを感じて。だって、色落ちしたって、花は花で。凛然と、そこに存在していて。 …さて、倉橋みどりさんは、なんと解説される? 答えは、9月30日(土)の俳句講座で!
お申し込み、受け付けています!
https://www.sara-green.info/webform_48.html...
画像は、朝の散歩友だちのジジ(女の子だけど、「魔女の宅急便」のジジ)。キリッとした眼差しで。機嫌が悪いと、アンジー、吠えられます。。
ジジ。まつ毛が長い美人さん。
キリッとした眼差しが魅力的。
ほんの短い時間だったけど、家の前を通りかかったところをパチリと。
…彼女には、アンジー、オタオタする。
この「キリッと」さが、なんか、雨に濡れそぼって透明になっていく花の「キリッと」さに通じるものがあるような気がして。
で、やっと迎えた9月30日。
まず最初にみどり先生から、「俳句は詩。ポエム」というお言葉があって。
散文が意味を伝えることが第一義であることに比して、自分の発見や心の動きを友人に、あるいは未来の自分に伝えようとする、「言葉の花束」なんだ、と。
ほお、と思いました。…花束、か。。
なるほど。
仰々しく差し出すものではなく、そっと、だけど、万感の思いを込めて。さりげなく。だけど、想いは激っていて。
そして私には「未来の自分に」という言葉が残りました。…そうか。自分を支えるものでもあるんだ。。
【古池や蛙飛びこむ水の音】
蛙は「鳴き声を愛でるもの」であるのに、「動きを愛でた」ところに新しさがある、という解説は、びっくりでした。
…確かに。蛙の声を取り上げてないわ。
この蛙は芭蕉なんだ、との解釈もある、とのことで。
まあ、そうね。「ファースト・ペンギン」だもの、ね。
【菜の花や月は東に日は西に】
月が出てきたら、「秋」だけど、これは「菜の花」が季語で、春。
一面の菜の花が眼前に広がる。
「月は東に日は西に」、そして「日は東に月は西に」とメビウスの輪のように、円環する。
そういった「大きい風景」を描きながら、眼前の実体験を想起させる、仕組み。
しかも、菜の花はそこから日常の油を取った「暮らしの花」だという。
身近で、そして壮大で。
【唇噛む朱さ蕾の八重桜】
「くちびるかむ/あかさつぼみの/やえざくら」。
「八重咲」は誤植だったそうで。
八重桜の、蕾の時の赤さは、咲いた後の花びらの赤さ以上で。
それが、クッと唇を噛んだ時の赤さを彷彿とさせた、そうで。
綺麗ですね。一瞬の煌めきを捉えた美しさ、ですね。
【すすきすすき光を珠と連ねゆく】
これも、みどり先生のお作だそうです。
穂が出たばかりのすすきが風に揺れて。それがまるで珠が連なるように光り輝いて。
「すすきすすき」の音の連なりが、珠が連なるように揺れて光る穂のたおやかさを表しているようで。
好きですね、私。
【化粧水掌(て)に滴(したた)らす芋嵐】
今回ご紹介いただいた句の中で、私の目を引いたのはこの句。
伊勢物語の「風吹けば沖つ白波竜田山夜半には君がひとり越ゆらむ」を彷彿とさせて。
夫が他の女に逢いにいく。
それなりの理由を口にする夫を送り出して、女は夜中におもむろに化粧をし始める。
他の女に逢いにいく自分を疑うそぶりも見せない妻を怪しんで、隠れて妻を見ていた夫。
「間男がいるのか!?」と思った矢先に、妻が詠んだ歌。
「風が吹けば、沖の白波も立つことでしょうけれど(何が起こるかわからない夜中に)、あなたはそんな今ごろ竜田山を越えているのでしょうね」と詠んだのを聞いて、反省する、のだけれど。
この時。妻はなぜ化粧をしたのか。
装うということは。誰かのため、ではなく、自分の心を奮い立たせるためにあってもいいのではないか、と。
そんなことを思わせて。
同じように。化粧水を手のひらに滴らす、とき。
心には、大きな里芋の葉を揺らすほどの嵐が吹いていて。
いったい何があったのか、と思わせるほどに、激しく。
けれど、顔に化粧水をつけて収斂させていくと同時に、心の嵐も収めて。
自分の顔を作る。毅然とした「私」を作る。
はあ。なんか。
深いですねえ。。
俳句の探検は、まだまだ続きます。
画像は、この日に用意した笹団子と白ウサギ。
…昨日が「仲秋の名月」だったもので。