子どもの方が賢い〜折々のことば・鷲田清一#3085〜
2024/05/17
折々のことば。2024年5月14日の磯田道史の父の言葉。
「せえ見い(ほら見ろ)。子どものほうがかしけー(賢い)がな」
鷲田清一の解説。
のちに歴史家となる磯田少年は、塾での勉強が嫌ですぐ抜け出す。
親に理由を訊(き)かれ、「僕、自動販売機になりそうです」と訴える。
口に問題をポンと入れると答えがコロンと出てくる、「こんなのしちゃいけない」と。
そこへ思いがけぬ父の助け舟。
これで知りたいことを調べる道楽としての勉強の道が開けた。
NHKテレビの番組「インタビュー ここから」(5月4日)から。ほう。「自動販売機」とな?
なるほど。そうかもしれない。
「口に問題をポンと入れると答えがコロンと出てくる」勉強なんて。
答えを暗記するから、コロンと出すことができる。「正解」を。
でも。自分の中で答えを創り出そうとするならば。そんなふうに簡単にコロンとは出て来ない。
それを。「自動販売機」だなんて。上手いこと言うなあ、と思った。
そうそう。「機械」になりたくはない、のよね。
人でありたい。それも、「磯田道史」という、固有の名前を持つ人に。
そうすると。そんな「自動販売機」的な反応を期待される場所には居たくない、よね?
それにしても。偉いなあ、お父さん。
「生意気言うな」とか「屁理屈こねるな」とか言わなかった、んだ。。
大人は、ね。自分の理解を超えた物言いに出会うと。とかくそうやって「意見封じ」をするものだから。
(まあ、私の親は。そう言う物言いはしなかった、けど。
「変な子」とだけ言った。。)
結構、傷つく、よね?
磯田少年。傷つかなくてよかった。
大人は。子どもにもう少し、気を遣って物を言った方がいい、と私は思う。
少なくとも。自尊感情を損ねるような物言いはしない方がいい。
…まあ、私も自尊感情損なわれて大きくなったけど。その回復って時間かかるから。
それでも!
育っていかないことはない。
…自分の思うように、育ちました。
画像は5月10日の朝に撮った紅葉。
新緑の中で、ポツンと赤いのが見えて。
…まあ、ちょっと変わった色目のものがあってもいいんじゃない?
双方が引き立つから。
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。