「紙風船」 黒田三郎
落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも打ち上げよう
美しい
願いごとのように
(詩集『もっと高く』1964年刊)
ふーっと息を吹き込んで膨らませた紙風船。ポーン、ポーンと手のひらで跳ね上げる度に、まあるい形がだんだんひしゃげてきて、そのうち弾まなくなる。
そうなったら、もう一度ふーっと息を吹き込んで、最初から。
「願いごと」もそんなものかもしれない。
最初は勢いつけて大きく弾ませられるけど、落ちてくる度、形が崩れてきて…。
でも、だからこそ、もう一度息を吹き込んで、「もっと高く」と打ち上げるわけですね。
気持ちをリセットしては、チャレンジする。
足元の現実を見れば、あれやこれやが絡んできて、身動きが取れない気持ちになったりします。
そんな時こそ、未来まで、希望まで絡め取られないように、空を見上げながら、紙風船を打ち上げるんですね。
どんな、今ある現実も、ずっと同じものとは限らない。そしてどんな現実も、私の「願い」を奪うことはできない。
「願い」は現実云々に関係なくいだくものだから。
人の心の狭さを感じたとき、少し哀しくなってしまうのですが、でも、人間はそんな面ばかりではないですね。
強さ、おおらかさ、豊かさを感じさせられるときもあります。
両方の存在を認めつつ、でも、良い面を見つめて歩みたいと思います。
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