昨日は、以前から約束していた、
一般社団法人なら人材育成協会の統括責任者である、明見美代子さんを訪ねて、奈良県高市郡高取町まで車を走らせました。ナビをかけると38㎞と出て、所要時間は約1時間半でした。生駒から南下して平群(へぐり)を通り、王子を通り、大和高田市を抜けて行きました。
なら人材育成協会は、「若者支援ー居場所企画ー」「就職支援ー中間的就労サポートー」「障がい者支援ー就労移行支援事業ー」を大きな柱としています。HPには次のような理念が載せられていました。
「人づくり」「まちづくり」をテーマに地域の資源や特性を生かした活動や就労、自立をめざす高齢者、障がい者、若者、女性等の学習の場や実践の場として活動できる環境づくりを行い、地域社会の健全な発展を寄与することを目的としています。
現在の主な事業として、奈良県中間的就労サポート事業委託事業を行っており、直ちに一般就労に就くことには困難がある若者に対して就労の経験を積むための「場」を設け、一般就労に向けた支援を行っています。
生駒で行われていた、不登校児童、生徒とその親、そしてその支援者を対象とした「親子セミナー」に1月、2月と参加して、主催者である「なら人材育成協会」に興味を持ち、その場にも来られていた明見さんと二人で話がしたくなって、訪問することにしたのです。
平成25年6月にスタートした協会で、もうすぐ4年、という割には事業の幅が広くて、馬に関わっての障がい者支援(乗馬、馬の世話)は、町役場にお勤めだった20年前からお手伝いされていて、主宰者の引退を機に引き継がれたそうです。なるほどそれで…と納得できました。町役場は5年前に早期退職されたとのこと。
12時過ぎに到着して、「結家(ゆいえ)」と名付けられた「居場所兼食事をとる場所」に案内され、そこで昼食となりました。部屋がたくさんある一軒家なので、そのまま別室で明見さんとのお話となりました。
「なぜ、こういった『出会いの場』を作ろうと思われたのですか?」私が一番知りたかったのは、そこでした。ポロリポロリと、ご自身の生い立ちを話されました。話されたことだけが全てではないでしょうけれど、相当にお辛かったであろうと思われるものでした。「親は私を気遣ってくれなかったけれど、別の人から暖かいものを受け取って、今の私がいる。だから、困っている人がいれば、放っておけなくて…」
そうなんですね…。それであなたの眼差しはそんなにも穏やかなのですね。
協会とは別に、介護ヘルパーの事業もされているそうで、それは、障がい者のお母さんの働く場を、ということで作られたようでした。「お母さん支援」というところで共通する想いを共有できました。
「介護ヘルパー」事業も、やはり人が複数集まると、人間関係のトラブルも発生するようで、お話を聞いていて「アサーション・トレーニングが必要ですね。アサーションっていうのは、相手も自分も否定しないで自己主張する、というコミュニケーションの方法なんです」というと、是非、講座を開いてほしいとのこと。…ということで、6月にまた伺うことになりました。
「アサーション・トレーニング」は人間関係のトラブルが頻繁に起こった高校で、「国語表現」という科目で、7時間ぐらいの単元を組んだことがあります。まあ、それを大人用にリメイクしようかと考えています。(「例」のシチュエーションを高校生バージョンから変えないといけませんので。)あと、2時間枠に収まるようにコンパクトに。
あれやこれやの話をしていたら、時間はあっという間に過ぎて、着いてから3時間近くになりました。夕ご飯を作らないといけない私は、そろそろおいとますることにしました。
明見さんとは、「同学年」だということが判明し(明見さんは早生まれ)、別れ際に今日のお礼を言うと「今後もよろしく! なんせ、同学年ですから…」と茶目っ気たっぷりに言われました。胸に暖かいものを感じながら、帰途につきました。
画像は、心斎橋筋の喫茶店。(昨日は話に夢中で、写真撮るの忘れました…)