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小室淑恵(ワーク・ライフバランス社長)の「経済観測」から

2017/04/02
小室淑恵(ワーク・ライフバランス社長)の「経済観測」から
2017年3月31日付けの毎日新聞の「経済観測」というコラムに、ワーク・ライフバランス社長の小室淑恵さんの「生き残りかけ『働き方』戦略」と題した文章が掲載されていました。
労働基準法改正が「原則年間360時間、繁忙期を含んでも720時間。繁忙期でも単月100時間未満という上限を加える」ことであるのに対して、「過労自殺した高橋まつりさんの思いはいかされなかったのか、と無念に思う人が多いだろう。」としながらも、「しかしそんな上限設定にこだわっている企業は少数派となりつつある。」のだと言います。以下、記事を引用します。


3月には、各社が働き方改革に取り組んだ結果を発表する会が各地で開かれた。
日本通運の海運事業部門では月間残業が平均20時間を切ることを目標に取り組んできた。
物流業界では厳しすぎる目標ではないかと懸念したが、寺井克宏常務は「現状に合わせた目標設定ではダメだ。
学生から選ばれる企業は月間20時間以内。
それができなければ今後いい人はこない」と繰り返し社員に伝え、三つのグループのうち一つは、既に20時間以内を達成した。

三重県の鈴木英敬知事は「働きやすい県にしか、人が集まらなくなる」と改革に県全体で取り組んだ。
地方創生交付金を活用し、2年かけて県内企業13社に働き方改革のコンサルティングを導入。
その結果、「有料老人ホーム「虹の夢とば」では取り組んだ部署の離職者が一人もいなくなった。

従業員13人の電気工事業「誠電」では時間当たりの生産性が3倍に。
58人の調剤薬局「エムワン」では売り上げ増と有給取得率3倍を達成し、学生からの就活エントリー数が5倍に増えた。
三重県で30日に開催された事例セミナーには全国から自治体などの担当者が200人詰めかけた。

3年前から取り組んできた豊田通商の加留部淳社長は断言する。
「働き方改革は政府に言われてやることではない。企業の生き残りをかけての経営戦略だ」。
人口減社会で生き残る企業・業界・自治体になれるか問われている。


なるほどねえ…と思いました。
「人口減社会」であることを見据えたら、他に選択肢はない、ですものね。
政府の発想は、「外国人労働者の受け入れ」という方向ですが、しかし、それでは「ワーク・ライフバランス」(=仕事と、家事・育児・地域等との関わりという個人生活の両立)を取る、という視点にはなかなか立てない。
「社畜」という奴隷生活から抜け出て、人間らしい生活を送るためには、「ワーク・ライフバランス」は欠かせないものですから。

やはり、企業・自治体が生き残るためには「人」が財産ですものね。
そういう発想に立たない限り、生き残れない。

いいですね。こういった傾向。
だからこそ「学校教育」も画一的な労働者を育成する発想から抜け出ないと、と思います。
…確かにいろんなことを発想するためには、基礎学力が必要。
でもその基礎学力の育成は、まんべんなく全てを同時に、でなくてもいいはず。
何もかもを同時にできるようにならないといけないと、できない部分を責め立てるのではなく、できる部分を伸ばして、できないことにも少しチャレンジする気持ちを持たせてあげればいいのに、と思います。

つまり、「自尊感情」をまず育成することが大事だと思うのです。
日本の児童・生徒・学生の自尊感情の低さは、「人と競わせる」ところから生じたもの。
単一の「ものさし」で計って優劣をつけるのではなく、自分なりの達成目標を持たせて努力させること。「去年できなかったことで今年できるようになったことは何ですか?」そういった積み重ねでいいじゃないの? と思います。

その自分なりの達成目標を持たせるときに、一流のものを見せないといけない。
「井の中の蛙」とならないように。
けれど、目標が大きすぎて、自分には到底無理、と諦めさせないように、歳が若いほど「スモール・ステップ」(=ちょっと頑張れば、なんとかできる目標)を設定させる必要がある。
…そういった配慮が「教育」なのではないですか? と私は声を大にして言いたい。
自信をなくさせる「装置」となっている学校の現状は、それは教育ではない、と言いたい。

…ちょっと、熱くなってしまいました…。
でも、少数の「エリート」を作るために序列があり、その他大勢の自信をなくさせる「仕組み」は変えないといけないと思うのです。
人口減社会においては特に、どの子も貴重な「人材」ですから。
子どもは「未来」ですから。
「エリート」は「エリート」として認めればいいのですが、その他大勢が、それ以外の価値がない、とする必要はない、ということです。
「ものさし」がたくさんあっていいと思うのです。
学校は単一の「ものさし」だけを持つべきでなく、たくさんの「ものさし」を用意しなければ、と思います。

画像は、昨日ランチを取ったイタリアンのお店。

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